暗黒魔界の激闘から数日後、クリスは休日を楽しんでいた。
この日はとても天気が良く、小鳥がさえずり、そよ風が心地よかった。
「風がすっごく気持ちいいなぁ。今日はどこを散歩しようかな？」
散歩が好きなクリスは、いつもとは違う道を歩くことにした。

しばらく歩いていると、農家のおじさんと会った。
「あ！おじさん、お久しぶりです！」
「おぉ！クリス君か！久しぶりだな！ちょっと見ないうちに背が伸びたじゃねぇか」
お互いに仕事や任務で忙しかった為か、二人は久しぶりに顔を合わせられてとても嬉しかった。
「クリス君たち、すごく大変な任務が増えたらしいから心配だったんだよ。でも元気そうでよかったよ」
「おじさんも元気そうでよかった！なかなか会えなくて心配してたんです」
「ははは。ところでラディッツ君はどうしてるんだい？最近見かけないようだけど」
「えぇ、ラディーは古傷を痛めて寝込んでしまって…」
ラディッツは暗黒魔界での戦いの後、疲労と戦闘によるダメージが古傷に響いてしまい、家で休養をとっていた。
「そうか、ラディッツ君も頑張ったんだな。クリス君も無理はしないようにするんだよ」
「はい、ありがとうございます。では、そろそろ行ってきますね」
「あぁ、気を付けて行ってらっしゃい」
クリスは散歩に、農家のおじさんは仕事に戻った。