Dear Saiyans 3話・悲しき運命

そうこうしているうちに、ワープが終わり地球が見えてきた。
ラディッツは悟空と話していたが、次第にだんだん険悪な空気が漂い始めた。
「兄に逆らうつもりなんだな、カカロット」
「オラに兄貴なんかいねぇ!」
ラディッツは静かに怒りを露にした。
そして、その怒りの力でどんどん戦闘力を高めていき、爆発した。
「我が一族の恥だ!!死んでしまえ!!!」
ラディッツは勢いよく、悟空とナメック星人に飛びかかった。
「どうしよう…ラディーとカカロットさんがケンカしちゃった…」
ただのケンカならまだかわいいものの、これは地球の命運をかけた命がけの戦いだ。どちらかが倒れるまで戦わなくてはならないのだ。
「急がないとみんなが危ない!彼らを止めて、ラディーの体からチップを取らないと!」
クリスは宇宙船の速度を上げた。ところが、宇宙船の燃料が切れ、止まってしまった。
「そんな!こんな時に!」
クリスは焦った。
しかしその時、あるものが目に止まった。
それは太陽パネルだ。これを使えば、僅かだが宇宙船を動かすことができる。
「早くして!ラディー達が危ないんだ!」

その時、またもやスカウターが強い反応を捉えた。
見ると、悟空が大きく宙に舞い、強力なエネルギー波を溜めていた。
さらに、ナメック星人からもひときわ強い反応が。その数値はなんと、1000を超えていた。
「カカロットさんとあのナメック星人さんに、そんなにすごい力が…」
クリスが言葉を発するまもなく、悟空がエネルギー波を発射した。
「危ない!逃げて、ラディー!!」
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