Dear Saiyans 3話・悲しき運命

ラディッツの衝撃的な発言に、怒りを露にする悟空。その時ラディッツは、悟空と一緒にいた悟空によく似た小さな男の子に目を向けると、また悟空と言い合いになった。
「あの子もしかして、カカロットさんの子供?カカロットさんにすごい似てる!」
あの様子から、悟空は今まで地球で幸せに暮らしていたことを察したクリスは、ホッと胸を撫で下ろしていた。
悟空はラディッツが実の兄であること、自分がサイヤ人であること、地球侵略目的で送られたことを全く認めたくなかった。
しかしラディッツは、悟空に自分達の仲間になって、星の制圧を手伝って欲しいという話を持ちかけた。
当然、悟空は拒否した。
するとラディッツは、男の子を見てこう言った。
「仕方がない…お前の子を貸してもらうとするか…」
ーまさか、その子を人質に取るんじゃ…。
クリスは嫌な予感がした。宇宙船をこのままの速度で走らせては、ラディッツが何か危ない事をしでかすのでは、もしかしたら最悪戦いを始めてしまうのではと。
しかし、この宇宙船はかなり古く、燃料も半分しか残っていない。でも、このままでは間に合わない。
「もうダメ!急がなくちゃ!!」
クリスは一か八か、ワープを開始した。
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