その後、無事に元の世界に戻った。
さらに、ミラとトワ、そしてフューも暗黒魔界を離れて、悟空達の住む世界で暮らすことになった。
トワは今まで自分の犯した悪事を反省し、ミラとフューに深く謝った。
そして、フューの肩には愛鳥ドギドギが乗っていた。
トワはフューにかわいそうなことをしたことを反省し、悟空達と共に暗黒ドラゴンボールを集め、暗黒シェンロンにドギドギを生き返らせてもらったのだ。
暗黒シェンロンは、暗黒ドラゴンボールを集めることで現れる黒いシェンロンで、本家のドラゴンボールと同じく願いを叶えられるのだが、その姿はまるで悪魔のような恐ろしい姿をしており、とても龍の神様とは思えぬほど言葉遣いが荒かった。
しかし、無事にドギドギは生き返り、元の世界に戻ることができたのだ。
「な、なんだが暗黒シェンロンって、怖かったね」
「全くさ。その前に暗黒魔界にもドラゴンボールがあったなんてびっくりしたしな」
ジングルとナッパは笑いながら話した。
「この世界もなかなか良いところだな。食べ物もうまいし、温かさを感じる」
「そうね、考えてみたら暗黒魔界より住み心地良いんじゃない」
「ドギちゃんも、お友達ができてよかったな」
ミラ達はのんびりしながら言った。
ドギドギもまたすっかり地球に馴染み、ブルマの父が飼っている黒猫や、サタンとミスターブウの飼い犬ベエとも仲良しになった。
「おーい、みんなぁー！ご馳走ができたわよー！」
ブルマがみんなを呼んだ。
お腹がペコペコの悟空達サイヤ人達は、待ってましたと言わんばかりに一気に食べ始めた。
「さ、サイヤ人ってすごい食欲だな…」
「ふふふ、これはびっくりだわ」
ミラはびっくりし、トワは面白くて笑った。
「また地球に、新しい仲間が増えたね」
ノーマンはクリスに言った。
「はい。最初はどうなっちゃうかなと思ったけど、みんなが幸せになれてよかったです」
その通りだった。
すると、クリリンが叫んだ。
「わぁ！！ちょ、ドギドギ！帽子を返せよ！フュー、なんとかしてくれよ！」
しかし、フューは笑った。
「ドギちゃんはその帽子が気に入ったみたいだね。しばらく貸してあげなよ」
「えぇ～、しょうがないなぁ〜」
みんなは大笑いした。




続く