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Dear Saiyans 51話・伝説から神へ

突然、城の窓が割れたかと思うと、巨大な影がターレスをふっ飛ばした。
「ふふ、待たせたな」
「ブロリー!」
なんとブロリーが駆けつけてくれたのだ。
「ブロリー、気をつけろ!ターレスは赤いドラゴンボールに操られているんだ!それに無理に引き剥がしたら死んでしまうぞ!」
ラディッツはブロリーに言った。
しかし、ブロリーは余裕のだ笑みを浮かべていた。
「分かってる。ようはあの赤いドラゴンボールの魔力を打ち消せばいいんだろ?」
「打ち消すって、そんなことができるのか!?」
ラディッツが驚いた瞬間、ブロリーはまばゆい光に包まれた。
そして、辺り一面がエメラルドグリーンの光で輝いた。
「一体、どうなってる…って、なんだぁ!?」
「ブロリーさん!?なに?!その姿!!」
なんとブロリーの髪が伸び、少しだが女神のような穏和な表情になり、宝石の如く美しい輝きを放っていた。
「ん!?ブロリーの気が感じねぇぞ!?ま、まさか!」
ナッパが言った。
「そうさ、オレも神の力を手に入れたのさ。カカロットやベジータ達に負ける訳にはいかんからな」
なんとブロリーは、たった一人で神の力を手に入れたのだ。
本来、伝説の超サイヤ人のように狂暴で極悪な力を持つサイヤ人は、神の力を持つことは不可能と言われていた。
しかし、ブロリーもまた悟空達と同じく、ライバルと拳を交え、ともに成長し、頂点を極めるという誇りを持っている。
確かに悟空とベジータは憎むべき敵だった。
だが、彼らによって父・パラガスのコントロールから解放され、本来の力を取り戻すことができた。
そして何よりも、悟空達との戦いを純粋に楽しむことができた。
その感謝の気持ちとライバル意識が、神の力となったのだ。
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