Dear Saiyans 50話・恐怖の世界

その時ラディッツの足元が崩れ、ラディッツは底なし沼に落ちてしまった。
「ぐわぁ!?た、たす!ゴボボ!!」
「ああ!ラディー!!」
「ラディッツ!手を離すな!」
ナッパとターレスとクリスはラディッツの手を引き、ザマスとゴクウブラックが三人が落ちないように引っ張ったが、ラディッツを包んだ泥で重くなって引き上げられない。
「ベジータ!上から引っ張りあげるぞ!」
「分かった!悟飯、トランクス!手伝え!」
悟空とベジータ、悟飯と未来の悟飯、未来のトランクスとベルとジングルがラディッツの真上に浮かぶと、悟空がラディッツの両脇を掴み、ベジータがラディッツを後ろから掴み、悟飯と未来の悟飯が悟空を掴み、未来のトランクスとベルとジングルがベジータを掴んだ。
「よし!掴んだぞ!せーのっ!!」
悟空達の救出により、ラディッツは底なし沼から抜け出した。
ラディッツは体中が泥まみれになってしまった。
「大丈夫!?ラディー!」
クリスは泣きそうになりながら言った。
「だ、大丈夫だ…。すまなかったな…」
ラディッツは震えながら言った。
「びっくりしたな…。まさかいきなり崩れるとはな…」
ターレスは崩れた足場を見て言った。
すると、ターレスが突然びっくりして転げ落ちそうになった。
「うわぁ!?ほ、骨だ!!」
なんと、崩れた足場から骸骨が出てきたのだ。
どうやらこの骸骨は、昔、底なし沼に落ちて亡くなった人のようだった。
「ひいぃ!!ラディッツ、危なかったな…!」
悟空は震えながら言った。
「あ、ああ…!」
ラディッツも震えた。
「は、早く森を出なきゃ…!」
クリスはあまりの怖さに、とうとう泣き出してしまった。
すると、ナッパが何かに気づいた。
「おい!この骸骨、何か持ってるぞ!」
よく見ると、骸骨の手に何やら持っていた。
それは、星が4つ浮かんだ赤いドラゴンボールだった。
「もしかしたら、このドラゴンボールを持って逃げようとして、誤って底なし沼に落ちたのかもしれない…」
未来の悟飯が言った。
「あぁ、そうかもしれねぇな…」
悟空は骸骨の手から赤いドラゴンボールを外して言った。
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