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Dear Saiyans 50話・恐怖の世界

バーダックを奪還する為に、そしてフューを救出する為に、ラディッツ達は暗黒魔界に出発する準備をしていた。
彼らは、神の神殿でビルスとウイスと待ち合わせをすることにした。
神の神殿では、すでに悟空達が到着していた。
「…お前達も、暗黒魔界に行くのか。カカロットにベジータ」
ラディッツが言った。
「あぁ、父ちゃんを助けにな」
悟空が言った。
「ラディッツ、こんなことを言うのもなんだが、あまり無理はするなよ。お前はあまり戦える体ではないからな」
ベジータがボソッと言うと、ラディッツはカチンときた。
「バカ言うな!オレはサイヤ人だ!!こんな古傷ぐらいどうってこと…あぐっ!!」
無理に素振りをしたラディッツは、古傷の痛みに悶えた。
「ラディー!大丈夫!?気持ちは分かるけど、あまり無茶しちゃダメだよ!ラディーの身に何かあったら、ぼく…ぼく…」
クリスの目は潤んでいた。
ラディッツはクリスに言った。
「…分かった、すまなかったな。だが、オレだってサイヤ人なんだ。どうしても戦いたくて仕方ないんだ。そこでだ、オレのサポートをしてくれないか?それなら、できるだろう?」
「…うん、分かったよ。ラディーを全力で守るよ!」
「ラディッツ、ベジータよりもクリスの言う事を聞くんだな」
ナッパは笑いながら言った。
「オレはただ、ラディッツが心配だから言ったまでだ!いくらサイヤ人とはいえ、古傷で体を痛めているからな!」
ベジータはかっかと怒ったあまり、思わず本音をもらしてしまった。
それを聞いたラディッツとクリスはびっくりした。
「…ベジータ、オレを心配してくれるのか」
「当たり前だ。それに、今まで役立たずとか弱虫と言って、悪かった…」
ベジータは照れくさそうにポツリと言った。
「ど、どうしちまったんだベジータ!まさか死ぬんじゃ…」
ナッパは慌てた。
「何を言うんだ!いきなり物騒なことを言うな!」
「あ、す、すまねぇ…」
ベジータに怒られたナッパは苦笑いしながら謝った。
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