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Dear Saiyans 48話・大混乱!フューの実験

クリスの合図で、ラディッツはガバっと起き上がり、フューに飛びかかった。
完全に油断していたフューは、ラディッツに取り押さえられた。
「今だ、捕まえろ!」
悟空達は一斉にフューを取り押さえた。
「うわッ!ど、どうなって…、あぁ!痛てて!!」
「引っかかったな、フュー!これでもう悪さはできねぇ!」
悟空はフューに言った。
「さ、さっきのは、全部お芝居だったのか…!」
フューはショックで顔が引きつった。
そこへカンバーとギネ、そしてサクロス達や未来の悟飯達がやってきた。
「君のせいで、色んな人達が迷惑してるんだよ。実験がしたいからって、こんな危ないことしたらダメじゃないか!」
未来の悟飯は怒ったが、フューは反発した。
「うるさい!ぼくは未来を変えたい訳でも、歴史改変したい訳でもないんだ!ただ、面白い実験をしたいだけなんだよ!」
「…じゃあ、その実験で君の大切な人がいなくなったりでもしたら、君は平気でいられるかい?」
「…!!」
未来の悟飯の言葉に、フューは真っ青になった。
そして、フューの目が徐々に潤んでいった。
「…平気な訳ないだろ!でも、実験をしなきゃ、ぼくは…」
フューの怒り声が涙声に変わり、そしてとうとう泣き叫んだ。
フューの尋常じゃない泣き方からして、芝居ではないことが分かった。
「…その泣き方、うそではねぇようだな。おめぇ、本当は悪い奴ではねぇんだろ?その実験をしなきゃいけねぇ理由を、話せる範囲でいいから話してくれねぇか?」
悟空はフューに優しく声をかけた。
「…ぼくは、生まれた時から愛情を受けたことがないんだ…。だってぼくは…、ミラとトワの息子で…、暗黒魔界の世界でうまれ育ったから…」
なんとフューは、暗黒魔界の戦士であるミラとトワの息子だった。





続く
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