作戦はこうだ。
ベジータとナッパは悪役を演じ、悟空達と戦っている最中に、ターレスが現れ、さらにザマスとゴクウブラックが突然現れ、サイヤ人達に鉄槌を下す目的で悟空達とベジータ達を攻撃する芝居をするのだ。

一方でラディッツは、悟空との戦いで力尽きたという設定になっており、死んだふりをしながらフューを待ち伏せするという作戦でいた。
そして、万が一に備えてクリス達はラディッツの近くの草むらに隠れてフューが現れるのを待つ、という作戦である。

作戦が開始された。
「カカロット、この星はオレがいただく！だから貴様らには消えてもらう！」
「そうはさせねぇ！来い、ベジータ！」
「ラディッツの仇は取らせてもらうぜ！」
「…なぁ、悪かった頃のナッパって、こうだったっけ？」
「あ、いや…。つい気合入りすぎたな」
クリリンのツッコミに思わず笑ってしまったナッパだったが、気を取り直して作戦に集中した。
その頃、クリスとベル、ジングルはラディッツの近くの草むらに隠れて、フューを待ち伏せした。
「本当にこの作戦でフューが出てくるのか？あいつは色んな時代から色んな戦士を連れ出すから、ちょっと心配だな」
ベルは心配そうに言った。
「だから僕たちがこうやって監視してるんだよ。奴がどんな動きをするか、様子を見ることも大事だからね」
ジングルが言った。
すると、クリスが小声で叫んだ。
「あ、誰か来る！」
クリスが指さした先には、黒く歪んだ穴が開いていた。そしてその穴からフューが現れた。