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Dear Saiyans 46話・暗黒魔界の影

ビルスと界王神はみんなに言った。
「ですので皆さん、いつトワとミラが動き出すか分かりませんので、決して油断しないでください。もし奴らが動き始めたら、ビルス様かウイス様に連絡してください」
「そういうことだ。奴らはお前達が今まで戦ってきた敵とは全く別次元の強敵だ。くれぐれも無理はするな、分かったか?」
みんなは真剣な表情で頷いた。

その後、ラディッツ達は家に帰ったものの、少し怖かった。
ダーブラに妹がいて兄よりも強く、しかも強力な人造人間までいる。
そんな相手にどうやって勝てるのか、さすがのサイヤ人一同も怖くて仕方がなかった。
「暗黒魔界の奴らって、破壊神や全王もビビるぐらいおっかねえ奴らなんだな…」
ナッパが言った。
「噂では聞いたことがあるが、まさか本当にいたとはな…」
ザマスが言った。
「暗黒の力を持ち、ダメージエネルギーでパワーアップする人造人間か…。僕たちが戦ってきた人造人間とは全く違うみたいだから、さすがに怖いな…」
未来の悟飯が言った。
「これは神精樹の実を100個食べたとしても、勝てるかどうか不安だな…」
ターレスが言うと、ラディッツ達はたまらず笑い出した。
「神精樹の実100個って、その前に体を壊しちゃうよ!」
クリスは笑いながら言った。
「食べすぎて腹壊して、寝込んじまったらなんにもならんだろ!」
ラディッツが腹を抱えながら笑った。
「…ちょっと冗談混ぜて言ったつもりだったのに、こんなにウケるなんてな」
ターレスは照れてしまった。
ーとその時、未来のトランクスがこんなことを言った。
「もしかしたら、バーダック司令官が行方不明になったのは、そのトワとミラが関係しているのではないでしょうか」
未来のトランクスの言葉に、みんなはハッとした。
「まさか、親父はトワ達に誘拐されちまったってことなのか!?」
ラディッツはびっくりした。
「いや、そんなはずはないんじゃないか?いくらなんでもバーダックがさらわれるなんて事はあり得ないと思うぞ?だってオレ達の最高司令官だからさ」
ナッパも慌てた。
「でも、相手はあの暗黒魔界の科学者と人造人間なんだよ?あのバーダックでさえ、勝てるかどうかも分からないよ」
ギネが言うと、みんなは肩を落とした。
「…そうか、ってことは、暗黒魔界はハンパなくヤバいってことだな」
ナッパは頷きながら言った。
「だとしたら…、早く師匠を助けに行かないと!」
クリスが言った。
「闇雲に飛び出すのは危険すぎるよ。もしかしたら返り討ちに合うか、逆に連れ去られてしまうかもしれないぞ?」
ベルが言うと、みんなは固まってしまった。
「そ、そうだな…。でも、どうすれば…」
ターレスは怖すぎてブルブル震えた。
「…とりあえず、向こうの動きがあるまでは黙ってるしかないな…」
ザマスが言った。
「そうだな…。よし!いいか、みんな!しばらくは家で待機し、夜間の出入りや一人での行動は絶対にするな!いいな!」
ラディッツの呼びかけに、みんなは返事をした。
こうして、不安な毎日を過ごす羽目になってしまった。




続く
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