Dear Saiyans 46話・暗黒魔界の影

ところが、地方会議に出席したバーダックだが、夕方頃になっても帰って来なかった。
いつもなら昼頃に帰って来るのだが、なぜか帰って来る気配はなかった。
「ギネさん、師匠が戻って来ません…。何か嫌な予感がします…」
クリスはだんだん不安になった。
「そうね…、ちょっと電話してみるわね」
ギネも心配になり、バーダックに電話をかけてみた。
ところが、電話に出ないどころか電源が切られていたようで繋がらなくなっていた。
「どういうこと!?バーダックの電話の電源が切れてるなんて…!」
ギネは冷や汗をかいた。いつもなら例え電話に出られなくても、電話を折り返すはずなのに。
ましてや電源を切っている状態になっていること自体あり得なかった。
まさか、バーダックの身に何かあったのだろうか。慌てたギネは早速ラディッツ達を呼び出し、緊急会議を始めた。
その後警察や地元、そしてバーダックが向かった地方会議の会場の人々に協力してもらい、バーダックの捜索を始めた。
地方会議に参加した議員の話しによると、バーダックを最後に見たのは、地方会議が終わって会場を出た時であることから、バーダックは帰宅途中で行方不明になったことが分かった。
しかし、有力な情報を得たとはいえ、バーダックは見つからなかった。
その後、ラディッツ達は何日も頑張って探しても、結局バーダックの行方は分からず終いとなってしまった。
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