Dear Saiyans 45話・サイヤ人とは…。

その後、ドラゴンボールはベジータとブルマが管理することになり、クリスはバーダックとラディッツと共に家に帰った。

時間は夜中の1時。
無事に家に帰ったクリス達は、シャワーを浴び、歯磨きをした後にベッドに潜り込んだ。
寒い冬の夜を飛び回ったクリスは、すっかりくたびれていた。
そして、ラディッツもベッドに潜り込んだ。
「ラディー、ごめんね…。急に飛び出しちゃって…」
クリスが言った。
「全くさ。オレと親父、ベジータが気づかなかったら大変なことになってたぜ」
ラディッツはクスクス笑いながら言った。
クリスはすすり泣きながら、ラディッツを見つめていた。
ラディッツが言った。
「サイヤ人になったら、色々大変なんだぞ。満月を見たら大猿になるし、力をうまくコントロールしなくてはならないんだぞ」
「…そうなんだね」
クリスは涙を拭きながら言った。
「…フリーザと同じ血が流れているとはいえ、神様にもらった体なんだ。無理矢理姿を変えたって、何にもならんし、罰が当たることもあるかもしれんぞ。だから、もうこんな無茶はしてはならんぞ…」
ラディッツはクリスを優しく抱きながら言った。
「…ラディー、ごめんね。ごめんなさい…」
クリスは泣きながらラディッツに抱きついた。

そして、二人は可愛らしい寝息を立てて、仲良く抱き合いながら眠りについた。
その寝姿は、まるで本当の兄弟か親子のような、微笑ましい姿だった。



続く
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