そして、最後のドラゴンボールを探す為、ドラゴンレーダーを見た。
レーダーによると、カプセルコーポレーションの敷地内にあったことが分かった。
カプセルコーポレーションが建っている西の都は大都会なだけあって、深夜でも賑わっている。
ベジータやブルマ達が、まだ起きてるかもしれない。こんな夜中にウロウロしているところを見つかってしまえば、ベジータ達に迷惑をかけてしまう。
「…ベジータさん達、もう寝ていると思うけど…」
クリスはそっとカプセルコーポレーションの敷地内に入った。

そして、最後のドラゴンボールを見つけた。
ドラゴンボールはカプセルコーポレーションのすぐ側に落ちていた。
窓には明かりが点いていた。クリスは音を立てないようにそぉっと歩み寄って、ドラゴンボールを手に取った。
「よし、全部揃った…！早くここから出なきゃ…！」
クリスが小声で呟いた、その時だった。
「こんな所で何をしているのかな？クリス坊ちゃま」
「え！？だ、誰ですか！？って、わぁ？！」
なんと、後ろにベジータが立っていた。
「ベ、ベジータさん、どうして分かったの！？」
クリスはびくびくしながら言うと、ベジータが言った。
「気分転換に深夜番組を観ようとしたら、可愛らしい気が近づいて来るのを感じたんでな」
「そ、そうなんだ…」
クリスはあまりにびっくりして、頭の中が真っ白になっていた。
「しかし、お前みたいな子供がこんな夜中にうろついていたら危ないだろ。それに寒いから、とりあえず中に入れ」
ベジータはクリスをカプセルコーポレーションの中に招いた。