Dear Saiyans 45話・サイヤ人とは…。

ークリスが地球を訪れた当時、ラディッツはピッコロに倒され、一度は命を落とした。
しかし、クリスの癒やしの力と、クリスの中で眠っていた亡き叔父・ニッセの魂が、ラディッツを黄泉の世界から救い出し、生き返らせた。
だが、ラディッツは魔貫光殺砲の大ケガと異星人に対する罪悪感によって、昏睡状態に陥っていた。
それでもクリスは、ラディッツの側を離れず、ラディッツが安心するように世話をした。
途中、ノーマンら地球人と出会い、助けられながら、地球で生きる術を学び、成長していった。
しかし、ピッコロにラディッツが生きていることがバレてしまい、危ない目にあったものの、勇気を振り絞ってピッコロに立ち向かい、ラディッツを守った。
その後、ラディッツは意識を取り戻し、後遺症は残ったものの元気になった。
そして、ナッパやターレス、ベルやジングル達と出会い、幸せな生活を送ることができた。

しかし、フリーザと同じ血が流れているだけあって、苦しい思いもした。
地球を襲来しようとしたクウラによって、クリスはフリーザと同じ最終形態にされたこともあった為、今もクリスは悩み苦しんでいた。
フリーザみたいになりたくない。でも、姿は瓜二つ。辛くてたまらなくなることもあった。
だけど、側には愛する家族や仲間、大好きなラディッツがいる。
だから、どんなに辛くても気持ちが楽になるし、落ち着く。
「…ラディー、ぼくはラディーや師匠、ナッパさん達と出会えて、本当によかったよ…。ラディー…」
クリスの目からは、大粒の涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。
そして、何かを決心したかのように、部屋を出ていった。
3/8ページ
スキ