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Dear Saiyans 45話・サイヤ人とは…。

「クリス、まだ部屋にいたのか」
ラディッツが部屋に入ってきた。
「うん、あんまり気分が優れなくてね…」
クリスが言った。
「そうか、奇遇だな。オレも古傷が疼いてな…」
ラディッツはクリスの座っているベッドに上がると、すぐに横になり、クリスにくっつくように寄り添った。
「あはは、ラディーったら猫みたい」
クリスが笑うと、ラディッツも笑った。
外では雪が降っており、時々強い風が拭いていた。
ラディッツは寒いのは苦手だ。
生まれつき体があまり丈夫ではない上に、魔貫光殺砲の古傷に響くのだ。
クリスはラディッツに毛布をかけて体を温めてあげた。
「すまんな、クリス」
ラディッツが言った。
「いいの、いいの。体が少しでも温まれば、少し楽になれるよ」
クリスが言った。
すると、ラディッツはいつの間にか眠ってしまった。
その寝顔は、あの凛々しくやんちゃなラディッツからは想像できないほど、可愛らしい顔だった。
寝息も、まるで子供のようにすぅすぅと小さなかわいい音を立てていた。
クリスはラディッツの寝顔を見ながら、ラディッツを助けたあの日のことを思い出した。
「あの時は、本当に怖かったな…」
クリスの目から、小さな涙がこぼれ落ちた。
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