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Dear Saiyans 43話・知らぬ間に芽生えた感情

その夜、ラディッツとクリスはまた二人で眠ることにした。
寒い時期になると、ひとりだとどうしても心細くなってしまうのだ。
でも、こうして二人で眠ると、心もぽかぽかと暖かくなるのだ。
まるで本当の兄弟、親子のようだ。
「ラディー。昨日のことは、ぼく達だけの秘密だね」
クリスはこそこそ声で言った。
「あぁ、誰にも言えんな」
ラディッツはクスッと笑って言った。
「ねぇ、ラディー」
「なんだ?」
「…寒くない?体は痛くない?」
「…ちょっと寒いかな。だが、体は大丈夫だ」
ラディッツはそう言って、毛布をかけた。
しかし、毛布をかけたらかけたで暑い。
ラディッツはクリスをじーっと見ながら呟くと、クリスはまたドキッとした。
「…クリス」
「…ラディー」
「…また、覚悟はできてるか…?」
「…うん、できてるよ…」
二人は抱き合い、キスをすると、静かにベッドに沈んだ。







続く
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