悟空達とラディッツ達が訪れたのは、山と湖に囲まれたレストランだった。
そこは季節によって様々な景色を楽しむことができ、レストランからは美しく大きな湖を一望できる人気のスポットだ。
そんな絶景を一目見ようと、地元の人々はもちろん、旅行で訪れた人や観光客が集まって写真を撮ったり、レストランで食事を楽しんだりもしている。

普段は戦うことが大好きな悟空であるが、体を休める為にこういった絶景を眺めながらのんびりと過ごすのも大好きだ。
そして、普段は大量の食べ物をガツガツとものすごい勢いで食べるのだが、景色を眺めつつ、時々会話を弾ませながらゆっくりと食べていた。
「悟空さ達、結構ゆっくり食べてえらいだな」
チチはニコニコして言った。
「でも、量は多めですよ」
悟飯が言うとみんなは笑った。
「しかしうまいな、ここの飯は」
ラディッツは嬉しそうに言った。
「本当だね。それに景色もすごい綺麗だね。あ、ラディー、口にソースが付いちゃってるよ」
クリスはそう言うと、ラディッツの口をティッシュで拭いた。
「ク、クリス！よせよ！恥ずかしいじゃねぇか！自分でやろうと思ったのに！」
ラディッツは顔を真っ赤にしながら照れると、悟空達は大笑いした。


レストランで食事を済ませた悟空達とラディッツ達は、湖の周りを散歩することにした。
湖の周りの山々は、紅葉や銀杏の葉が落ち始め、冬を迎えようとしていた。
「綺麗な所だな。人魚とか出そうだな」
ラディッツが言った。
「確かにそうだね。ぼくも人魚に会ってみたいなぁ」
クリスはウキウキしながら言った。
「何言ってるだ。この時期に人魚なんて出てこねぇだよ。もう寒いんだから」
チチは笑いながら言った。
「そういえば、オラ。小さい頃に亀仙人のじいちゃんに、ピチピチギャルを連れて来てくれって言われた時に人魚を連れてったっけな」
悟空は笑いながら言った。
「えぇ！？カカロットさん、人魚に会ったことあるんですか！？」
「す、すげぇな…」
ラディッツとクリスはびっくりして飛び上がった。