Dear Saiyans 42話・スーパーヒーロー登場!?

ところが、セルマックスはガンマ2号を受け止め、吹き飛ばしてしまった。
しかし、その衝撃でセルマックスの腕が砕け散った。
「2号!しっかりしろ!死んじゃダメだ…!」
ドクターヘドはガンマ2号を抱き抱えて言った。
だが、セルマックスは容赦なく暴れまわり、クリリン達やバーダック達が倒れていった。
「も、もうダメ…。こんなの止めるって、無理だよ…」
クリスはとうとう泣き出してしまった。
その時、ピッコロが巨大化してセルマックスを止めた。よく見ると、体がオレンジ色に変化していた。
実はピッコロは、ドラゴンボールの力で潜在能力を引き出してもらい、パワーアップしたのだ。
しかし、セルマックスは想像以上に強く、さすがのピッコロでも歯が立たなかった。
ピッコロはセルマックスに殴られ、力尽きてしまった。

その時だった、悟飯の中で何かぷっつりとキレた。
悟飯は大きな雄叫びを上げると、髪は剣のように逆立った銀色になり、 瞳は炎のように真っ赤になっていた。
『孫悟飯ビースト』の誕生だ。
彼の中で眠っていた潜在能力が一気に解放され、まるで獣のような荒々しい姿になったのだ。
悟飯はみんなを助ける為に、大切な娘・パンを守る為に、そして世界を救う為にセルマックスに攻撃した。
セルマックスは悟飯の攻撃をもろに食らい怯んだ。
すると、目を覚ましたピッコロがセルマックスを捕まえ、悟飯に攻撃をさせようとした。
だが、ピッコロが密着している為、爆発を食らえばひとたまりもない。
「ピッコロさん!危険です!無茶はやめて!」
クリスが叫んだ。
「かまわん!悟飯!やれ!」
ピッコロは悟飯に向かって叫んだ。
悟飯は戸惑ったものの、セルマックスに向かってあの技を繰り出した。

ー魔貫光殺砲!!

悟飯の放った魔貫光殺砲が、セルマックスの頭部のコアを貫いた。
セルマックスを見事倒した。
しかし、安心するのはまだ早い。セルマックスが爆発するのだ。
「みんな!遠くへ逃げるんだ!早く!」
ガンマ1号が叫んだ。
みんなは急いでアジトから離れた途端、セルマックスは大爆発した。
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