全てを知ったバーダック達は怒った。
「本当に懲りねぇ連中だな。しかもカカロットに復讐する為に関係ないひ孫と孫を巻き込むなんて聞き捨てならねぇな」
「けど、レッドリボン軍の奴らはオレ達のことを調べ尽くしているらしいからな…。下手に動いて刺激したらまずいな…」
ターレスが言った。
「そうですね…。少し心配ですが、ピッコロさんからの合図を待つことにしましょう」
ゴクウブラックが言った。
「ドクターヘドって人、ドクターゲロと違ってあのガンマっていう人造人間と強い絆で結ばれているなんて、とても悪い人には思えませんね…」
未来のトランクスが言った。
「うん、もしかしたらそのドクターヘドとガンマは、本当は悪い人じゃないかもしれないな」
未来の悟飯が言った。
「ドクターヘドにガンマ、そして新生レッドリボン軍…。う～む、謎が深まっていくばかりだな…」
ザマスは首を傾げていた。


その時、ものすごい地響きが走った。
「なんだ！？地震か！？」
サクロスが叫んだ。
「違う！この気は悟飯だ！何かあったんだ！」
バーダックが言った。
すると今度は、ラディッツにピッコロから連絡が届いた。
連絡によると、ピッコロはパンをわざとレッドリボン軍に乗り込ませ、捕まったふりをして、悟飯にレッドリボン軍を倒させるという作戦に出たというのだ。
悟飯は普段は学者で、戦いとは無縁の生活を送っていたのだが、いざとなると悟空を凌ぐほどの戦闘力を発揮できる為、ピッコロは悟飯の力を信じて戦わせたのである。
「あいつ、大丈夫なのか？この前の力の大会以来一度も戦ってないからな…」
ラディッツは不安だった。
「きっと大丈夫だよ、ラディー。悟飯さんはとっても強いし、パンちゃんだってその気になったらレッドリボン軍なんかやっつけちゃうかもしれないよ」
クリスが言った。
「確かに、あの二人ならあっという間かもしれんな」
バーダックが笑った。