Dear Saiyans 42話・スーパーヒーロー登場!?

ピッコロが謎の人造人間に気付かれないように後を追っている間、ラディッツとクリスは家に帰るとバーダック達に話した。
「レッドリボン軍の奴ら、まだ陰で動いていやがったのか。全く懲りねぇ奴らだな」
バーダックは舌打ちをして言った。
「しかも新しい人造人間が完成していたなんて…」
未来の悟飯が言った。
その時、ピッコロから通信が届いた。
バーダックは急いでモニターに映した。
画面にはピッコロがカメラで映した風景が映っていた。
見ると、ただの洞窟だと思ったその場所は、なんとレッドリボン軍の隠れアジトになっていた。
「こんなところにアジトがあったんだ!これじゃ分からねぇ訳だ」
ナッパが言った。
そして中に入ると、レッドリボン軍の総帥だったレッドの息子・マゼンタ総帥と、カーマイン大佐、ドクターゲロの孫・ドクターヘドがいた。そしてその後ろにはあの人造人間がいたが、もうひとりよく似た人造人間もいた。
彼らは『ガンマ』と言うドクターヘドが造った人造人間で、赤いマントが1号、先ほどピッコロと戦った青いマントが2号だった。
ただ、ドクターヘドは祖父であるドクターゲロとは違い、ガンマ達を道具とは思わず、まるで我が子のように可愛がり大切にしていた。
だがマゼンタ総帥は、父・レッド総帥の仇を取る為に、そしてレッドリボン軍が再び世界を手に入れる為に、ドクターヘドを言葉巧みに仲間に加え、彼の祖父を凌ぐ高い技術と科学の力で、ガンマをはじめとする人造人間を大量生産し、そして最終兵器『セルマックス』を造る計画を企てていたのだ。

セルマックスとは、かつて世界を恐怖に陥れたセルのデータを元に作られた最終兵器である。
ただ、まだ開発段階の為、今解き放たれれば制御が効かず暴走する恐れがある為、完成までかなりの時間がかかるという。

さらに、マゼンタ総帥はレッドリボン軍を壊滅させた孫悟空に復讐する為に、パンを誘拐し、助けにきた悟空と悟飯を倒すという計画を立てていたことまで分かった。
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