Dear Saiyans 41話・サーフィン大会

そして、スタートの合図が鳴った。
悟空達は一斉に海へ漕ぎ出し、ビッグウェーブを目指した。
ビッグウェーブは、これまで乗ってきた波よりも高く、力も強く、まるで巨大な壁のようだった。
その為、バランスを取るのも非常に難しく、少しでも重心がずれれば落ちてしまう。
チャンピオンであるブロリーでさえも、サーフボートの上を立つのがやっとだった。
「あのチャンピオンのブロリーさんでも苦戦するなんて…」
「あそこまでデカい波なんて、滅多にないぞ」
「これは予想外だったな…」
「けどブロリーさんもそうだけど、あの孫悟空さんって人達も頑張ってるな」
高台に避難した人々は心配そうに見守っていた。
「すげぇ高い波だな!こんなの初めて見たぜ!」
ナッパが言った。
「カカロットと悟飯達、大丈夫かしら…」
ギネは心配した。
「ボージャック一味の奴らもすごいな。あの大波に食らい付いているぞ」
ベルが言った。

悟空達はビッグウェーブに苦戦していた。
「な、なんてパワーなんだ!バランスが取りにくいな!」
悟空は必死に立ち上がろうとするが、波の力が強すぎてなかなか立てなかった。
「く!地球の自然の力は凄まじいな…!」
「こんなの初めてだわ!」
ザンギャとゴクアはサーフボートにしがみついて言った。
「無理して立ったら危ないな。ここは冷静に…」
未来の悟飯もサーフボートにしがみついて言った。
「こ、こんなバカでかい大波は初めてだな…」
バーダックもサーフボートにしがみついて言った。
「とんでもない大波だな…。だが、こんなところで諦める訳にはいかんぞ!」
ブロリーはサーフボートを巧みに操り、立ち上がった。
そしてそのまま波を縫うように駆け抜け、てっぺんに登りきった。
高台からは大きな歓声が上がった。
「やるな、ブロリー!だが、オレも負けんぞ!おらぁーー!!」
なんとボージャックも立ち上がった。
「すげぇ!ボージャックって人も!!」
「さすが挑戦者だ!!」
高台はさらに盛り上がった。
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