Dear Saiyans 41話・サーフィン大会

その後、試合は順調に進み、いよいよ決勝戦が始まろうとしていた。
残ったのは、チャンピオンのブロリーとボージャック、悟空、ベジータ、未来の悟飯、バーダック、ザンギャ、そしてゴクアだった。
「ブロリー、おめぇサーフィンのチャンピオンだったなんてすげぇな」
悟空が言った。
「ふふ、戦いだけが全てじゃないと思ってな。サーフィンとやらをやってみたら面白くて、つい夢中になったんだ」
ブロリーが言うと、ベジータが言った。
「ところでブロリー。なぜボージャック一味と知り合いなんだ?」
「それは試合が終わってからのお楽しみだ」
ブロリーが微笑むと、スタート位置に着くように放送が鳴った。
「ほぅ、サイヤ人達が相手か。これは面白い…。ザンギャ、ゴクア、遅れをとるなよ?」
「はい!ボージャック様!」
「お任せください!」
ザンギャとゴクアも気合い十分だ。
「さすが銀河をさすらう戦士…。ものすごい気迫を感じるぜ」
バーダックが言った。
「ボージャック様ー!!頑張ってください!!」
「ザンギャ!ゴクア!頼んだぞ!!」
ブージンとビドーは応援していた。
「カカロットもベジータも頑張れよー!!」
「悟飯!!油断するなよー!!」
「親父!頑張れよー!」
ナッパとターレス、ラディッツも負けじと応援した。
「ボージャックさん、噂では銀河の荒くれ者だって言われているけど、あの様子だと地球を襲う気はないみたい…」
クリスはボージャックを見つめて呟いた。

ーその時。
「ビッグウェーブだ!ビッグウェーブが来たぞぉ!!」
ふと見ると、今までよりもひときわ大きな大波が押し寄せてきた。
浜辺にいた人々は、テントやビーチマットを折り畳み、ボールや浮き輪をしまうと急いで高台に上がった。
悟空達はビッグウェーブを睨みながら、スタートの合図を待った。
「みんな、お互い頑張ろうな」
悟空は未来の悟飯とベジータ、ブロリー、ボージャック達に言った。
「ほぅ、お前がフリーザの野郎を倒したって言うサイヤ人だな?ブロリーから聞いたぞ」
ボージャックが言った。
「まぁな。それにしてもおめぇ、すげぇでけぇ気を感じるぞ。もしよかったら、オラと組み手をしてみないか?」
悟空が言うと、ボージャックは笑った。
「ははは!お前と組み手か。良いだろう、楽しみにしているぞ」
「おい、カカロット。抜け駆けは許さんぞ!」
ベジータが言うと、未来の悟飯とバーダック、ブロリー、ザンギャとゴクアが大笑いした。
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