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Dear Saiyans 41話・サーフィン大会

次の日、ラディッツは珍しく一人でサーフィン大会の開催地である海水浴場にやって来た。
ブロリーやボージャック、悟空やベジータ達の活躍ぶりに驚かされた彼だが、弟の輝かしい姿に少しやきもちを妬いていた。
「確かにカカロットはすごい奴だ。力では敵わん。だが、力でなくともサーフィンぐらいなら勝てる!」
ラディッツはこっそり買ったサーフボートに乗って、波を目指した。

しかし、砂浜から離れ、海がどんどん青く深くなっていくごとに、ラディッツはだんだん怖くなってきた。
実はラディッツは、地獄で血の池や底なし沼で溺れそうになったことによって、金づちになってしまったのである。
だが、 それでもラディッツは引き返そうとはしなかった。
ーサーフィンならカカロットより上手いはずだ。オレだって乗れるんだ、と自分に言い聞かせてひたすら漕いだ。

やがて、波が高くなり始めた。ラディッツは昨日のサーフィン大会を思いだしながら、波に乗り始めた。
昨日よりは波は低いものの、やはり力は凄まじかった。
ラディッツはフラフラになりながらも波に乗り、震える足で立ち上がろうとした。
ところが、足に力を入れすぎたことでバランスが取れず、ラディッツは海に落ちてしまい、波にさらわれてしまった。
ラディッツはパニックのあまり、空に飛び立つことができなかった。
彼は浮いているサーフボートに掴まろうと必死に泳ごうとしたが、波が邪魔をして進めなかった。
その時、高い波がラディッツを襲った。
ラディッツは波に飲み込まれ、溺れそうになった。
「ガボッ!ゴボボボ!!」
死を覚悟した次の瞬間だった。
突然、ラディッツの体が持ち上げられた。
ラディッツを助けたのは、ブロリーとボージャックだった。
二人はサーフィンショップでサーフボートのメンテナンスをする為にやって来たのだが、騒ぎを聞きつけて砂浜に行くと、海で溺れそうになっているラディッツを見つけ、救出に向かったのだ。
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