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Dear Saiyans 41話・サーフィン大会

パオズ山に暑い夏が訪れた。
長年地球に住んでいる悟空やラディッツ達、クリス達もさすがに暑くてたまらなかった。
「ふぅ、今日はすっごく暑いね…」
クリスは汗をたらたら流しながら言った。
「全くさ…。おかげでソフトクリームが溶けちゃったよ…」
ベルは暑さで溶けかけたソフトクリームを急いで食べながら言った。
「こんな暑い中修行なんてしてたら、いくらサイヤ人だってバテてしまうよ…」
ジングルが言った。
すると、ラディッツがフラフラになりながら帰ってきた。
彼は激しく息を荒げながらリビングに入ると、ばったりと倒れてしまった。
「ラディー!?大丈夫!?汗だらけじゃない!」
クリスは大慌てで氷枕と冷えた手拭いを持ってきて、ラディッツの体を冷やした。
「わ、悪い…。カカロットやベジータに負けねぇように自主トレしてたら…、頭が痛くなってな…」
ラディッツは暑い中で自主トレをした為、軽い熱中症になってしまったのだ。
「こんな暑い中で!?ダメだよ!そんな無茶しちゃ!」
クリスはラディッツを叱ると、ラディッツは「ヘヘ…」と恥ずかしそうに笑った。
「ヘヘ…じゃねぇだろ?全く、こんなくそ暑いって時に無理しやがって…」
バーダックもラディッツをピシャリと叱った。
だが今度は、ラディッツは膨れっ面をしながらバーダックを睨んだ。
「ん?なんだその目は?文句あるのか?」
「オレはピッコロに勝てたんだ…!だから今度はカカロットやベジータに勝ちたいんだ…!奴らはビルスんとこで修行してるらしいが、そんなとこ行かなくたって…」
ラディッツは反発した。
しかし、暑さによる頭痛のせいか、いつもより弱々しい声だった。
「まぁまぁ、気持ちは分かるけどよ。カカロットもベジータもオレ達の想像を遥かに超えているほどの実力を持ってんだ。例えオレ達がビルスの星で修行したって、さすがにあいつらを超えるのは難しいと思うぞ?」
ナッパが説得した。
「…そう言われたら、なんか悔しいな」
ラディッツはしょんぼりと目を瞑った。
「元気出してラディー。ラディーは絶対に弱くなんかないから。頑張ればカカロットさん達にだって勝てるよ、きっと。でも、あんまり無理しちゃダメだよ」
クリスはラディッツの髪とほっぺたを撫でながら言った。
すると、ラディッツは頭痛がスッと治り、元気を取り戻した。
「ク、クリスの癒しの力で治ったのか…」
ベルは笑いをこらえて言った。
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