Dear Saiyans 40話・ラディッツ覚醒!

クリスはピッコロに捕まって身動きが取れない。
「ピッコロ!もうやめろ!放してやれ…」
悟空がピッコロを止めようしたが、ベジータに止められてしまった。
そしてバーダックも悟空をひき止めた。
「落ち着け、カカロット。ピッコロに考えがあるんだ」
バーダックが言った。
「な、なんだよ。このままじゃ、ラディッツとクリスが…」
「大丈夫だ。黙って見てろ」
ベジータも悟空に言った。
悟空は訳が分からず心配していた。

クリスはピッコロに途切れ途切れに言った。
「ラディーは…、ラディーは地獄で、痛くて、怖い思いをしてきた…。だから、ラディーにもう二度と怖い思いや、痛い思いをさせたく、ないんだ!ぼくが、ラディーを、みんなを守るんだ…!」
それを聞いたピッコロは、舌打ちをして言った。
「ガキのくせに戯けたことをぬかすな!貴様、そうやってラディッツを甘やかしているんだな!分かるぞ!」
「だって…。ラディーを守りたいから…!ラディーに怖い思いをさせたくないから…!」
「そういう甘い考えが、逆にラディッツを弱くさせているんだ!お前がラディッツを弱くしているんだ!」
ピッコロはクリスを蹴っ飛ばし、気功波をぶつけた。
クリスはそのまま地面に倒れた。
「クリス!!ピッコロ!おめぇ、やり過ぎだろ!!」
悟空が怒鳴った、その時だった。
突然、辺りが激しく揺れ始め、暗雲が立ち込め、さらに激しく稲光が走った。
見ると、ラディッツがすでに超サイヤ人に変身していた。だが、今度は様子が違う。
「貴様…、許さん、許さんぞぉ!!」
ラディッツは恐ろしく大きな雄叫びを上げた。
その瞬間、ものすごい爆風が吹き荒れ、みんなは吹き飛ばされそうになった。
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