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Dear Saiyans 40話・ラディッツ覚醒!

なんとピッコロが魔貫光殺砲の構えをしていた。
ラディッツは、悟空と共に魔貫光殺砲でやられ、地獄で耐え難い苦しみを味わっていた。
その時の痛みや苦しみ、恐怖が思い出され、動けなくなってしまったのだ。
「どうしたんだ!?大丈夫か!ラディッツ!」
ベジータはラディッツに向かって叫んだ。
だが、ラディッツはまるで思考が停止したかのように動けない。
すると、クリスがピッコロに向かって叫んだ。
「ピッコロさん、待って!!ストップ!!」
だが、もう遅かった。

ー魔貫光殺砲!!

ナイフのように鋭く、光よりも速い魔貫光殺砲がラディッツめがけて発射された。
「わあぁぁぁぁぁ!!ラディーーーー!!」
その時、悟空とベジータがラディッツを掴んで脱出した。
おかげでラディッツは、膝をすりむいただけで済み、命は助かった。
「大丈夫!?ラディー!しっかりして!」
クリスはあわててラディッツに駆け寄った。
悟空とベジータに助け出され、クリスが来てくれたことで安心したラディッツだったが、今度は魔貫光殺砲の古傷が痛み出し、動けなくなってしまった。
「ピッコロ!いくらラディッツが強くなったからといって、それはねぇだろ!オラだって怖かったぞ!」
悟空はピッコロを怒鳴った。
悟空もまた、ラディッツと同じように魔貫光殺砲のトラウマを持っている。
その為、ラディッツの気持ちが痛いぐらいに分かるのだ。
ところが、ピッコロは反論した。
「何を甘いことを言っている!そんなことでは、いつまで経っても伸びないぞ!確かにあの時より強くなったことは驚いたが、ここまでふぬけな奴だったとはガッカリだ!それでもサイヤ人か!孫悟空の兄か!」
悟空が言い返そうしたその時、クリスがピッコロに言った。
「サ、サイヤ人でも怖いものはあるよ!ラディーだって、カカロットさんだってたくさん怖い思いをしてきたもん!ピッコロさんもそうだったでしょ?」
「当たり前だ!オレだってビビることはある!だが、いつまでもトラウマを抱えているようじゃ、いくら頑張っても強くはなれん!だから『弱虫ラディッツ』と言われるんだ!」
ピッコロは鬼の形相でラディッツを睨み付けながら言った。
「…!!なんてこと言うの!!ラディーは絶対弱虫じゃないから!!」
クリスは泣きながら怒った。そしてピッコロに飛びかかった。
ピッコロはクリスに頬を殴られ、吹き飛ばされた。
「…調子に乗るなよ…。このガキがぁ!!」
ピッコロはクリスを突飛ばし、そして捕まえた。
「…!!クリス!!貴様、クリスを放せ!」
ラディッツはフラフラになりながら、ピッコロを睨んだ。
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