Dear Saiyans 40話・ラディッツ覚醒!

その夜、悟空達とラディッツ達はベジータに誘われて、カプセルコーポレーションのパーティーに参加することにした。
カプセルコーポレーションには、ビルスやウイス、そしてブロリーもいた。
「ベジータの奴、オラ達をパーティーに招待するなんて珍しいな」
悟空が言った。
「そうですね。本来ならブルマさんから声がかかるはずなのに…。ブルマさん、何かあったのでしょうか?」
悟飯が言った。
すると、ベジータがみんなになにやら重大発表を始めると、カプセルコーポレーションからブルマが出てきた。
その腕には、なんとかわいい赤ちゃんが抱かれていた。
その子はブルマにそっくりな女の子だった。
そう、ベジータとブルマとの間に新しい家族が誕生していたのだ。
みんなはびっくりし、そして大喜びだ。
特に、ナッパとラディッツはベジータを抱きしめながら喜んだ。
そして、いつもブルマから美味しいご馳走をいただいているビルスとウイスも、心からお祝いをした。

「ねぇ、ベジータさん。この子のお名前は?」
クリスはベジータに言った。
「最初は、エシャロットと付けたかったが、ブルマとトランクスが反対したから『ブラ』という名前になったんだ」
すると、ブルマがやって来た。もちろんブラも一緒だ。
「ほら、ベジータパパのお友達よ。怖くないから大丈夫よ」
ブラはナッパとラディッツ、そしてクリスを見つめていた。
ラディッツは、自分達を見て怖がって泣いてしまうのではと心配していた。
しかし、ブラは怖がるどころか、ラディッツ達を見て「きゃっきゃっ」と笑った。
「どうやら気に入ってくれたらしいな。ナッパ、ブラを抱っこしてみろ」
「いいのか?ベジータ?」
ナッパはおそるおそるブラを抱っこした。
ブラはナッパを見つめると、また「きゃっきゃっ」と笑ってじゃれてきた。
「あはは、かわいいなぁ。ほれ、ナッパおじちゃんだぞぉ」
ナッパが言うと、ブラはさらに笑った。
「そして、オレがラディッツだ。よろしくな、ブラ」
ラディッツが言うと、ブラはラディッツの長い髪を引っ張りながらじゃれ始めた。
「あ!痛てて!髪はだめ!髪は…!」
「こら、ブラ!ラディッツの髪を引っ張っちゃだめでしょ!」
ブルマが優しく怒ると、みんなはクスクス笑った。
「ブラちゃん、ナッパさんとラディッツさん達が怖くないんだね」
悟天が言うと、ウイスが言った。
「どんなに怖い見た目でも、優しい心を持っている者は小さな子供や動物に好かれるんですよ」
カプセルコーポレーションには、みんなの楽しそうな笑い声が響き渡った。





続く
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