パオス山もすっかり夏の気配が訪れた。
太陽はより一層キラキラと輝き、そよ風が暑さを和らいでいた。
そんな中、ラディッツ達とクリス達は休みを使って遊んでいた。
サイヤ人はこう見えて遊ぶのが大好きだ。
子供のように無邪気に走り回ったり、時々コケたりとはしゃいでいる。
「オラァ！待てー！捕まえてやる…うぉっ！？」
ラディッツは勢い余っておもいっきり転んだ。
「だ、大丈夫！？ラディー！？」
「平気だ、隙あり！」
「わぁ！？しまったぁ！」
「ああ！汚ねぇぞ、ラディッツ！」
「へへへ、勝てばいいんだ」
「…もう、ラディーったら！」
そんな無邪気なサイヤ人達を、バーダック達は眺めていた。
「やれやれ、いくつになっても相変わらずだな」
「ふふふ、本当ね。でもフリーザ軍だった頃は、あんなに元気ではなかったからね。みんなが幸せで何よりだよ」
「そうだな、カカロットとクリスのおかげでみんな幸せになれたんだ。クリスはフリーザの野郎と決別してまでラディッツ達を助け、カカロットは地球を見つけ、そしてフリーザを倒した。本当に大したものだぜ」
バーダックはコーヒーを一口飲んで言った。