Dear Saiyans 39話・ターレスの過去
そこへ、買い物から帰って来たザマスとゴクウブラックがやって来た。
二人は、今朝と様子が違うターレスに気付き、心配になって近づいてみた。
ターレスは、枕に顔を埋めながら泣いていた。
ザマスとゴクウブラックは驚き、思わず声をかけた。
「どうした!?何があった?」
「ターレスさん!?どうかなさったんですか?」
はじめて見るターレスの泣いている姿に混乱したものの、二人はターレスが落ち着くまで待つことにした。
しばらくして、ターレスは少し落ち着きを取り戻した。それでも涙は止まらなかった。
「…すまねぇ。迷惑かけちまって…」
ターレスは二人に謝った。
「いいえ、お気になさらないで下さい。とにかく落ち着いてよかったですよ」
ゴクウブラックが言った。
「それより、その様子だと悩みと恐れを抱えているようだな。無理に話せとは言わぬが、可能な範囲でいいから話してごらん?」
ザマスはターレスの隣に座って言った。
「…わかったよ。ちょっとあんた達にしたら、腹立つ話だけどな…」
ターレスは少し緊張して言った。
幼い頃に両親を事故で亡くしたこと、遭難した星で神精樹を見つけ、その実を食べてしまったこと、アモンド達と出会い、宇宙を荒らし回ったこと、悟空との戦いに敗れてこの世界に転がり込んだことを全て話した。
確かに神精樹は、神にしか扱うことができない上、神の力を持たない星で育てるのは非常に危険だ。
しかし、ターレスは悪気があってやったわけではない。
仲間を失いたくない、でも元は下級戦士生まれで、幼い頃は一度も戦ったことなどなかった為に、どうしても神精樹を手放すことができなかったのだ。
そして、こんな話もした。
クラッシャー軍団時代、とある星で重い病で命が長くない少女がいた。ターレスは少女のことを放っておけなかったが、手には神精樹の実しかなかった。ターレスは仕方なく少女に神精樹の実を食べさせた。すると少女は日ごとに元気になり、病を完治することができた。
神精樹は星を枯らすだけでなく、命を救う神の力を持った聖なる神木でもあったのだ。
でも地球で神精樹を育てれば、地球が枯れて罪のない人や動物が巻き込まれてしまう。
ターレスは今まで、陰で悩み苦しんでいたのだ。
二人は、今朝と様子が違うターレスに気付き、心配になって近づいてみた。
ターレスは、枕に顔を埋めながら泣いていた。
ザマスとゴクウブラックは驚き、思わず声をかけた。
「どうした!?何があった?」
「ターレスさん!?どうかなさったんですか?」
はじめて見るターレスの泣いている姿に混乱したものの、二人はターレスが落ち着くまで待つことにした。
しばらくして、ターレスは少し落ち着きを取り戻した。それでも涙は止まらなかった。
「…すまねぇ。迷惑かけちまって…」
ターレスは二人に謝った。
「いいえ、お気になさらないで下さい。とにかく落ち着いてよかったですよ」
ゴクウブラックが言った。
「それより、その様子だと悩みと恐れを抱えているようだな。無理に話せとは言わぬが、可能な範囲でいいから話してごらん?」
ザマスはターレスの隣に座って言った。
「…わかったよ。ちょっとあんた達にしたら、腹立つ話だけどな…」
ターレスは少し緊張して言った。
幼い頃に両親を事故で亡くしたこと、遭難した星で神精樹を見つけ、その実を食べてしまったこと、アモンド達と出会い、宇宙を荒らし回ったこと、悟空との戦いに敗れてこの世界に転がり込んだことを全て話した。
確かに神精樹は、神にしか扱うことができない上、神の力を持たない星で育てるのは非常に危険だ。
しかし、ターレスは悪気があってやったわけではない。
仲間を失いたくない、でも元は下級戦士生まれで、幼い頃は一度も戦ったことなどなかった為に、どうしても神精樹を手放すことができなかったのだ。
そして、こんな話もした。
クラッシャー軍団時代、とある星で重い病で命が長くない少女がいた。ターレスは少女のことを放っておけなかったが、手には神精樹の実しかなかった。ターレスは仕方なく少女に神精樹の実を食べさせた。すると少女は日ごとに元気になり、病を完治することができた。
神精樹は星を枯らすだけでなく、命を救う神の力を持った聖なる神木でもあったのだ。
でも地球で神精樹を育てれば、地球が枯れて罪のない人や動物が巻き込まれてしまう。
ターレスは今まで、陰で悩み苦しんでいたのだ。