「…ん！美味しい…！」
その神精樹の実は、昔食べた実よりも甘く、優しい味だった。
そして、体の底から元気が湧いてくる感じがした。
ビルスとウイス、そしてザマスとゴクウブラックは微笑んだ。
ウイスが言った。
「ビルス様がお作りになったこの果樹園には、生命(いのち)の土が含まれているのです。この土は、神精樹を育てるのに欠かさないものなんですよ」
「そうか！だから地球が枯れなかったんだ！」
ターレスはようやく分かった。
「ビルス様は、ターレス君がみんなを助けたいという優しい気持ちに免じて、この果樹園を作ってくださったんですよ」
ゴクウブラックがターレスに言った。
「そういうこと。でも、もしまた神精樹を悪用したら、次はないからね。これからもクリスやラディッツ達、地球の美味しい物をしっかりと守るんだよ」
ビルスはターレスに言った。
「…ありがとう！」
ターレスは何度も、ビルスとウイス、ザマスとゴクウブラックにお礼を言った。