Dear Saiyans 38話・ドタバタ!パーティー騒動

悟空達はターブルと異星人の女性をリゾートホテル会場に案内すると、二人にご馳走を用意した。
ターブルと異星人の女性はよほどお腹が空いたのか、ぱくぱくとご馳走を食べた。
ターブルはサイヤ人では珍しく少食だったことが分かった。
「ありがとうございます。おかげで助かりました」
「本当にありがとうございます」
ターブルと異星人の女性は、悟空達とサタンにお礼を言った。
そして、ターブルはみんなに今までのことを話した。


時はクリスがまだ赤ん坊だった頃にさかのぼる。
ターブルはベジータの弟として生まれたのだが、戦闘力が低かった上に星の侵略を嫌っていた為に、父親であるベジータ王と母親に勘当され、遥か遠い辺境の星に飛ばされていたのである。
その後、その星に住むことになり、異星人の女性・グレと出会い結婚し、幸せに暮らしていた。

だがある日、フリーザ軍兵に星を壊された上に命を狙われた為、やむを得ず星を脱出し、偶然にも地球に不時着したというのだ。



ターブルとグレの壮絶な話に、みんなはため息をついた。
「フリーザ軍の奴らめ、まだ懲りていなかったのか」
バーダックが言った。
すると、悟空が言った。
「大丈夫だ。オラ達がその悪い奴をこらしめてやっからな」
「そうさ、オレ達にかかればフリーザ軍兵など敵ではないぞ」
ブロリーが言った。
「もし、オレ達にできることがあればなんでも言ってくれ。力になるからな」
バーダックが言った。
「皆さん…、ありがとうございます!」
ターブルとグレは目に涙を浮かべながら頭を下げた。
その様子を、サタンとビルス、ウイスは微笑みながら見ていた。
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