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Dear Saiyans 37話・見習い界王神の心の闇

クリスが廊下を歩いていると、ゴクウブラックのいる部屋のドアが半開きになっているのに気がついた。
中を覗いてみると、ゴクウブラックは部屋の電気も点けずに真っ暗な中で、窓からぼーっと外を眺めていた。
クリスは、ゴクウブラックが星を見ているんだと思い、部屋の電気を点けずにそっと部屋に入った。
「…何しに来たんです?人間…」
ゴクウブラックはクリスの気配に気づいていた。
クリスはびっくりして肩をピクッと震わせたが、冷静になって言った。
「…きれいな星だね」
「…食事の時間ではなかったのですか?」
ゴクウブラックがそう言った瞬間、ゴクウブラックのお腹が鳴り出した。
「ブラックさんのお腹、さっきからずっと鳴ってるよ。それにちゃんとご飯を食べないと元気になれないよ?」
クリスは無邪気に言うと、ゴクウブラックはそっぽ向いた。
「いいえ、人間の食べ物など私の口には合いません。ましてやサイヤ人なんかの…」
「そう?ギネさんの作るお料理はとっても美味しいよ。さぁ、早くいこう!今日はカレーライスだって!」
クリスはゴクウブラックの手を引いて言った。
ゴクウブラックは手を振り払おうと考えたが、ためらっているうちに部屋の外に連れ出され、ラディッツ達のいる食堂に着いてしまった。
「あはは!ゴクウブラック、あっさりと連れられたな!」
ベルは笑った。
ゴクウブラックはみんなに笑われてムッとしたが、クリスに言われるがままに席についた。
そしてクリスはザマスを探しに再び席を離れると、ギネはゴクウブラックにカレーライスを用意した。
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