Dear Saiyans 37話・見習い界王神の心の闇

「ぜ、全ちゃん!?なんで?!」
悟空はびっくりした。
「ザマス!?ブラック!?まだ生きていたのか!!」
「この野郎!今度こそ逃がさんぞ!!」
ベジータとトランクスがザマスとゴクウブラックを攻撃しようとしたその時だった。
「ダメ!攻撃したらダメなのね!」
なんと未来の全王が二人を止めた。
「え?全王様?」
「なぜ止めるんだ!それに、ザマスはあんたに消されたはずじゃ…」
ベジータとトランクスが茫然としてると、未来の全王が言った。
「話せば長くなるけど、よく聞いて欲しいのね」



実は未来の全王がザマスを世界もろとも消した後、未来の全王はウイスに連れられて悟空と仲良くなった全王と出会い、共に暮らすことになったのだ。
そこで、ザマスのことやトランクスのいた未来の世界の話をしていると、全王はザマスは本当は悪い人ではなく、力と正義に溺れて暴走してしまったことが取り上げられていた。
すると二人の全王は、このままではかわいそうだと思い、ザマスとゴクウブラックを生き返らせたのだ。
しかし、一度消してしまった世界は、もう元には戻らなかった。
だから二人の全王は、ザマスとゴクウブラックを悟空達の時代で暮らさせることにしたのだ。
そして、世界を荒らした罰として、さらに二度と悪さをしないように神の力を没収し、人間として生きることにしたのだ。

さらに、その世界では未来の悟飯がトランクスを残して死亡したことや、別の未来の世界では未来のトランクスがセルに襲われたこともわかり、このままでは二人がかわいそうに思い生き返らせたことがわかった。



「…なるほど、ただ消すんじゃなく罰を与えたってことなんだな」
バーダックが言った。
「そうなのね。だからもう大丈夫なのね」
未来の全王が言った。
「じゃあ、オレ達が生き返ったのも、この時代に来れたのも…」
「そう!君達に幸せになって欲しくて生き返らせたのね」
「あ、ありがとうございます!」
未来の悟飯と未来のトランクスは、長年抱えていた謎が解けたと同時に、全王に何度もお礼を言った。
しかし、神の力を奪われたザマスとゴクウブラックは膨れっ面をしていた。
「く!せっかくの計画がサイヤ人どもに壊されるとは…」
ザマスは舌打ちをした。
「しかも、全王様に神の力を奪われるなんて…」
ゴクウブラックは冷や汗を流した。
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