Dear Saiyans 36話・人間0計画

その髪の色は、まるで桜のような淡いピンク色をしており、宝石のようにキラキラと輝いていた。
「なんだ!?ピンクの超サイヤ人!?」
ラディッツはびっくりした。
「え、なんだかかわいい、かも…」
クリスは思わず言ってしまった。
「どうだ?美しいだろ?お前達のセンスに合わせるとすれば、『超サイヤ人・ロゼ』…かな?」
ゴクウブラックは不気味な笑みを浮かべながら言った。
その時、ベジータが飛び込んできた。
「ブラック!貴様の相手は、このオレだ!!」
ラディッツはベジータに言った。
「ベジータ!気をつけろ!こいつ、超サイヤ人・ゼロになったんだ!!」
「『ゼロ』じゃない!!『ロゼ』だ!!えぇーい!ゼロになるのは、お前達人間どもだ!!!」
ラディッツに言い間違われたゴクウブラックは激怒しながらベジータに飛びかかった。
しかし、ベジータも負けじと飛びかかった。
「そういうことだ!貴様を倒すのは、この超サイヤ人ブルーだ!!」
「黙れ!前座!いや、訂正する…。前菜め!!…ん?ぜんさ…どっちでもいい!!」
「…何を怒ってるんだ…」
怒り狂ったゴクウブラックを見て、ラディッツはきょとんとした。


悟空とベジータ、そしてトランクスの活躍と、バーダックとラディッツ、クリスのサポートもあって、ザマスとゴクウブラックを追いつめることができた。
「く!人間の分際でここまで追いつめるとは…。こうなったら、我々の真の力を見せてやる…」
ザマスはそう言うと、何かを取り出した。
それは、なんとポタラだった。
「…ふ、機は熟したということか…。サイヤ人、そしてフリーザの弟よ、お前達の楽しい時間はこれまでだ…」
先ほどまで怒っていたゴクウブラックの顔は、またさらに不気味な笑みに変わった。
「人間どもよ、我々の輝きにひれ伏すのだ!」
ザマスとゴクウブラックはそう声を揃えて叫ぶと、二人は眩い光に包まれた。
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