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Dear Saiyans 36話・人間0計画

気がつくと、そこは全く違う景色になっていた。
西の都と思われる街だが、建物が崩れ、森が枯れ、空は暗く、人や生き物の気配を全く感じられない荒廃した世界になっていた。
「…ここが、オレの時代なんです。ブラックとザマスに破壊されて…」
トランクスが言った。
「想像してたよりもえらいことになってるな…」
バーダックが言った。
「…どうしてこんなことを…。あまりにもひどいよ…」
クリスが言った。
すると、誰かが現れた。
見ると、そこにはゴクウブラックとザマスがいた。
「ほぅ、孫悟空達の他にもサイヤ人が生き残っていたとは…。全くしぶといものだな」
ザマスが言った。
「戦闘民族だけあって、戦うことしか能がない野蛮な種族。どのみち排除しなくてはならない存在だ」
ゴクウブラックはバーダック達を睨みながら言った。
バーダックは怒鳴った。
「どうとでも言え!それにてめえ、オレのガキの体を奪ったそうだな!?許さねえぞ、てめえ!!」
「弟を手にかけやがって!しかも無関係な人間を巻き込むとは、ふざけんじゃねぇ!!」
ラディッツも怒鳴った。
「ははは、野蛮なサイヤ人にもこんな情を持っていたとはな…。それとも、地球でぬくぬくと過ごしていたことでふぬけになったのかな?」
ザマスは笑いながら言った。
「だが、その楽しい時間も今日でおしまいだ。みんな仲良く、我々の手で消え去るのだからな!」
ゴクウブラックはそう言いながら、悟空達に飛びかかろうとした、その時だった。
「待って!ザマスさん!ブラックさん!」
なんとクリスが前に立った。
「クリス!ダメだ!危ねぇぞ!」
悟空はクリスに言うが、クリスは構わずザマスに言った。
「何者だ?なぜ私の邪魔をする?」
ゴクウブラックはクリスを睨み付け、クリスを攻撃しようとした。
「待て、ブラック」
ザマスはゴクウブラックを止めると、クリスに言った。
「お前は、宇宙の帝王フリーザの弟のようだな。悪の血をひいていながら、なぜ野蛮なサイヤ人の味方をするのだ?お前の兄はサイヤ人を従えた後に滅ぼしたというのに…」
「…そうだよ…。でも、ぼくはサイヤ人を野蛮だとは少しも思ってない!確かに昔はとっても乱暴者だったと聞いたことはあるけど、本当は仲間や家族を大切にする優しい人達だよ!」
クリスは怖いのを我慢して、力の限り言った。
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