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Dear Saiyans 36話・人間0計画

ラディッツ達は、突然現れた謎の黒い悟空のことが気になって仕方なかった。
彼は一体何者で、どこからやって来たのか。
そして、本当にドッペル・ゲンガーという怪異だったのか…。
すると突然、ベルが名案を浮かんだ。
「…このまま考えたってしょうがない。ビルス様に聞いてみよう」
みんなはびっくりした。
「ちょっと待ってよ、ベル!相手は破壊神なんだよ?むやみに声をかけたら、破壊されちゃうよ」
ジングルは慌てた。
すると、インターホンが鳴った。
入って来たのは、悟空とベジータだった。
彼らは真剣な表情を浮かべていた。
「ちょっとお邪魔すっぞ。みんなに話があんだ」
悟空が言った。
「ど、どうしたんだい、カカロット?そんな真剣になって」
ギネは心配そうに言った。
「落ち着けギネ、カカロットとベジータが何やら重大発表をするつもりだ。ちょっと黙ってろ」
バーダックはギネを落ち着かせた。


みんなが全員揃ったことを確認すると、悟空はやっと口を開いた。
「みんな、会議中すまねぇが聞いてくれ。実は、ちょっとやべぇことになりそうな事態になっちまったんだ」
「…どういうことだ?」
ターレスが言うと、ベジータが言った。
「そうだ。もしかしたら、この宇宙…いや、全世界があいつに滅ぼされるかもしれん」
恐ろしい発言に、みんなは動揺した。
「なんだって!?宇宙全部が!?」
ナッパは慌てた。
「宇宙だけじゃねぇ。この世もあの世も、みんななくなっちまうかもしれねぇんだ。奴を放っておいたら…」
「ええ!?あの世も!?」
「そんなに危ない状態なんですか!?」
スーノとサクロスはびっくりした。
「いやだよ!ラディーもみんないなくなっちゃうなんて、絶対いやだ!」
クリスはとうとう泣き出してしまった。
「落ち着け、クリス。まだこれで終わりじゃないぞ。ここからが大事なんだ」
ベジータはクリスを落ち着かせた。
「さっきから気になってたんだが、『あいつ』に滅ぼされるって言ってたな。『あいつ』って、誰なんだ?」
ラディッツが言うと、悟空が言った。
「『ゴクウブラック』だ。今回の敵なんだ」
その名前を聞いた途端、みんなはハッとした。
「あ!あのカカロットに似た、あのお化けか!」
ナッパが立ち上がって言った。
「いやいや、お化けな訳ないだろ!」
ベジータがコケそうになりながら言った。
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