ドアを開けると、そこにはビルスとウイスが立っていた。
突然の思わぬ来客に驚いたバーダックは、思わず飛び上がりそうになった。
「な！？ビルス、様！？なぜ、あんた達が！？」
「まあまあ、そんな怖がらなくていいよ。君達を破壊するつもりはないからね」
ビルスは笑いながらバーダックをなだめた。
「実は、バーダックさんのお孫さんとそのお弟子さんのことで、お話があるのです。ちょっとお邪魔してもよろしいですか？」
ウイスが言った。
「悟飯とトランクスにか？」
バーダックは不安だったが、ウイスは微笑みながら言った。
「大丈夫ですよ。何も悪いようにはしませんから」


ビルスとウイスに呼ばれた未来の悟飯と未来のトランクスは、緊張と恐怖を我慢してビルスとウイスの前に座った。
「…あ、あの…。何か…」
さすがの未来の悟飯も、破壊神を前にすると怖かった。
ウイスは言った。
「あなた方は、別の未来の世界から飛ばされたようですね。それにお二人とも、一度は人造人間やセルに殺されたそうですね」
「え…？は、はい…」
「だけど、お二人ともドラゴンボールの力で生き返ったのではなく、もっと大きな力で生き返ったのですね。そして、その世界が消える寸前にこの世界に飛ばされた…。そうで間違いないですね？」
「あ、はい…。はっきりとは、覚えていませんが…」
未来の悟飯と未来のトランクスは、極度の緊張で返事をするのがやっとだった。
すると、ウイスはニコニコ微笑みながら言った。
「それなら問題はないですね。もうリラックスしていただいて大丈夫ですよ」
「ははは、破壊されるかと思っていたのかい？安心しろ、そんなことはしないさ」
ビルスは笑いながら言った。
「あ、はい…。ありがとうございます…」
「はぁ、怖かった…」
未来の悟飯と未来のトランクスは、緊張が解けたのか、力が抜けてしまった。