食事を終えたクリスは、ふぅとため息をついてソファーに座った。
「ベジータさん達が帰って来てないのに、先に食べるなんて…」
すると、部屋の外から大きなくしゃみが聞こえた。ドアを開けると、そこにはラディッツが歩いていた。しかも全身凍りついていて、あまりの寒さにぶるぶる震えていた。
「だ、大丈夫！？」
クリスはあわててラディッツを部屋の中に招き入れた。
「クリス様…すみません…」
「ううん。それにしても、どうしてこうなったの？ベジータさん達と一緒じゃなかったの？」
クリスはラディッツに言った。
話によると、ベジータ達は三人バラバラになってそれぞれの星を制圧する作戦を始めたが、ラディッツが攻め落としたその星の戦士達が、冷凍兵器でラディッツを迎え撃ってきたのだったという。
幸いラディッツは半日でその星を制圧でき、やっと帰還できたのだが、周りから『雪男』と罵られ笑われてしまったのだった。
クリスは、そんな話を聞いて思わず泣きそうになった。しかし、泣いてなんかいられない。クリスはラディッツの体を温めるために、ココアを飲ませ、温かいお風呂で体を温めた。
ラディッツをお風呂に入れる時は、いきなり温めて心臓に負担をかけないように、クリスは用心深く少しずつゆっくりと温めてあげた。