Dear Saiyans 34話・心の傷
そこへラディッツとナッパが飛び込んできた。クリスの泣き声を聞き、心配になってやってきたのだ。
クリスは悪夢にうなされて眠れない日々が続いているにもかかわらず、ラディッツ達の前では元気な素振りを見せて心配をかけさせないように我慢していた。
だが、ラディッツ達もまたクリスの様子がおかしいことに気づいていた。
その為ラディッツとナッパは、クリスの尋常じゃない泣き声を聞いて、ただ事ではないとあわててかけつけてきたのだ。
「クリス?大丈夫か?」
ラディッツは心配になって声をかけると、バーダックはラディッツとナッパをたしなめた。
「シーッ!あまり声をかけるんじゃない。後で話すから」
「あ、ああ、分かった」
「とりあえず、オレの部屋で待ってるよ」
ラディッツとナッパはそっとその場をあとにした。
ラディッツの部屋に戻った二人は、クリスのことが心配だった。
もちろん、ターレスやベル達も同じだった。
ただ、クリスが元気を無くした原因は分かっていた。
「あいつ、フリーザに捕まってひどい目にあったから、心に深い傷を負ってしまったんだ、おそらくな…」
ターレスが言った。
「フリーザの野郎、自分の弟になんてことを…」
ナッパが言った。
「それにコルドとイアスも、自分の子どもを処刑しようとだなんて、許せない!」
未来の悟飯が怒った。
「…」
そんな中で、ラディッツは暗い顔をしていた。
あの時、自分が足手まといになったせいでクリスがひどい目にあってしまった。
自分がもっと強かったら、クリスは怖い思いや痛い目に合わなかったと。
ナッパはラディッツの様子を察して言った。
「ラディッツ、お前まで元気を無くしてどうするんだ」
「…オレがあの時、クリスを守れなかったから…。オレのせいで…」
ラディッツが落ち込んでいると、ナッパが言った。
「おいおい、そんなに落ち込むなよ。あのフリーザがパワーアップしたんだ。無理もないさ…」
だがその言葉が、ラディッツを怒らせてしまった。
「無理もない…だと…?じゃあ、フリーザがパワーアップしたからオレが負けて当たり前だと言うのか!?クリスが捕まって当然だとでも言うのか!!?ああ!!?」
「そ、そんなこと言ってないぞ!?怒るなよ!」
ナッパはびっくりした。
こんなに怒ったラディッツを見たのは初めてだったので、思わず後退りしてしまった。
クリスは悪夢にうなされて眠れない日々が続いているにもかかわらず、ラディッツ達の前では元気な素振りを見せて心配をかけさせないように我慢していた。
だが、ラディッツ達もまたクリスの様子がおかしいことに気づいていた。
その為ラディッツとナッパは、クリスの尋常じゃない泣き声を聞いて、ただ事ではないとあわててかけつけてきたのだ。
「クリス?大丈夫か?」
ラディッツは心配になって声をかけると、バーダックはラディッツとナッパをたしなめた。
「シーッ!あまり声をかけるんじゃない。後で話すから」
「あ、ああ、分かった」
「とりあえず、オレの部屋で待ってるよ」
ラディッツとナッパはそっとその場をあとにした。
ラディッツの部屋に戻った二人は、クリスのことが心配だった。
もちろん、ターレスやベル達も同じだった。
ただ、クリスが元気を無くした原因は分かっていた。
「あいつ、フリーザに捕まってひどい目にあったから、心に深い傷を負ってしまったんだ、おそらくな…」
ターレスが言った。
「フリーザの野郎、自分の弟になんてことを…」
ナッパが言った。
「それにコルドとイアスも、自分の子どもを処刑しようとだなんて、許せない!」
未来の悟飯が怒った。
「…」
そんな中で、ラディッツは暗い顔をしていた。
あの時、自分が足手まといになったせいでクリスがひどい目にあってしまった。
自分がもっと強かったら、クリスは怖い思いや痛い目に合わなかったと。
ナッパはラディッツの様子を察して言った。
「ラディッツ、お前まで元気を無くしてどうするんだ」
「…オレがあの時、クリスを守れなかったから…。オレのせいで…」
ラディッツが落ち込んでいると、ナッパが言った。
「おいおい、そんなに落ち込むなよ。あのフリーザがパワーアップしたんだ。無理もないさ…」
だがその言葉が、ラディッツを怒らせてしまった。
「無理もない…だと…?じゃあ、フリーザがパワーアップしたからオレが負けて当たり前だと言うのか!?クリスが捕まって当然だとでも言うのか!!?ああ!!?」
「そ、そんなこと言ってないぞ!?怒るなよ!」
ナッパはびっくりした。
こんなに怒ったラディッツを見たのは初めてだったので、思わず後退りしてしまった。