Dear Saiyans 33話・今度はオレがお前を助ける
ウイスの話によると、悟空とベジータに追い込まれたフリーザが地球を爆破しようとした際、ウイスが時間を巻き戻したことで難を逃れることができたのだ。
「あ、ありがとう!ビルス様、ウイスさん!」
クリスは礼を言った。
「ふふ、礼なんていらないよ。何より地球の美味しいものの為だからね」
ビルスは微笑みながら言った。
「やっぱりすげぇな、地球の食い物って。破壊神を虜にしてしまうからな」
ターレスが言うと、みんなは笑った。
その後、ラディッツ達とクリス達は宇宙船を脱出し、コルドとイアス、そしてザーボンらフリーザ軍を銀河パトロールに引き渡した。
目の前では悟空とベジータが、フリーザと戦っていた。
そして。
「もう終わりだ、フリーザ!」
「もう二度とよみがえって来るんじゃないぞ!」
「ち、ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
フリーザは悟空とベジータに倒され、消滅した。
その瞬間、クリスは力が抜けて気を失った。
気がつくと、そこは自分の部屋だった。外を見ると、もう夜になっていた。
そしてベッドの側には、ラディッツがいた。
「…ラディー?」
「お!気がついたか、よかった」
ラディッツは喜んだ。
「…ラディー。体は、古傷は大丈夫なの?」
クリスはか細い声で言った。
「平気だ。それよりクリスが無事なら、それで充分さ」
ラディッツは微笑んだ。
すると。
「だからって、黙って勝手に飛び出すのは考えものだぞ」
バーダックが部屋に入って来た。
「そんなこと言ったってよ、モタモタしてたらクリスが死んじまってたんだぞ!この非常時に会議なんかするかよ!」
ラディッツはプンプン怒った。
そして、こんなことも言い出した。
「それに、いつもオレ達に気をつかってくれてるし、あの時地球でくたばってた時に助けてくれたんだ。だから、その恩返しをしたくてな」
「ラディー…」
クリスは大粒の涙を流した。
「ふ、聞かん坊だったバカ息子が、こんなに成長したとは。それに、カカロットやベジータにも驚かされたぜ。あんな力を発揮したとはな。だからラディッツにクリス達も、あいつらに負けねぇぐらいの…」
バーダックが振り向くと、ラディッツとクリスは抱き合って眠っていた。
まるで本当の親子みたいな寝姿だった。
バーダックはフッと微笑むと、二人に毛布をかけて、部屋の明かりを消して自室に戻っていった。
続く
「あ、ありがとう!ビルス様、ウイスさん!」
クリスは礼を言った。
「ふふ、礼なんていらないよ。何より地球の美味しいものの為だからね」
ビルスは微笑みながら言った。
「やっぱりすげぇな、地球の食い物って。破壊神を虜にしてしまうからな」
ターレスが言うと、みんなは笑った。
その後、ラディッツ達とクリス達は宇宙船を脱出し、コルドとイアス、そしてザーボンらフリーザ軍を銀河パトロールに引き渡した。
目の前では悟空とベジータが、フリーザと戦っていた。
そして。
「もう終わりだ、フリーザ!」
「もう二度とよみがえって来るんじゃないぞ!」
「ち、ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
フリーザは悟空とベジータに倒され、消滅した。
その瞬間、クリスは力が抜けて気を失った。
気がつくと、そこは自分の部屋だった。外を見ると、もう夜になっていた。
そしてベッドの側には、ラディッツがいた。
「…ラディー?」
「お!気がついたか、よかった」
ラディッツは喜んだ。
「…ラディー。体は、古傷は大丈夫なの?」
クリスはか細い声で言った。
「平気だ。それよりクリスが無事なら、それで充分さ」
ラディッツは微笑んだ。
すると。
「だからって、黙って勝手に飛び出すのは考えものだぞ」
バーダックが部屋に入って来た。
「そんなこと言ったってよ、モタモタしてたらクリスが死んじまってたんだぞ!この非常時に会議なんかするかよ!」
ラディッツはプンプン怒った。
そして、こんなことも言い出した。
「それに、いつもオレ達に気をつかってくれてるし、あの時地球でくたばってた時に助けてくれたんだ。だから、その恩返しをしたくてな」
「ラディー…」
クリスは大粒の涙を流した。
「ふ、聞かん坊だったバカ息子が、こんなに成長したとは。それに、カカロットやベジータにも驚かされたぜ。あんな力を発揮したとはな。だからラディッツにクリス達も、あいつらに負けねぇぐらいの…」
バーダックが振り向くと、ラディッツとクリスは抱き合って眠っていた。
まるで本当の親子みたいな寝姿だった。
バーダックはフッと微笑むと、二人に毛布をかけて、部屋の明かりを消して自室に戻っていった。
続く
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