Dear Saiyans 33話・今度はオレがお前を助ける

そして間もなく、未来の悟飯と未来のトランクスが、牢屋に閉じ込められていた元フリーザ軍兵の男を連れて戻ってきた。
「おじさん!」
クリスは男をみて安心した。
「おお!無事だったか!よかった…!」
男もクリスの無事を確認して安心した。
「ん?あんた、クロッザじゃねぇか!」
バーダックが言った。
「おお!バーダックか!生きてたのか!」
「え?師匠、おじさんの知り合いだったんですか!?」
クリスはびっくりした。
「あぁ。クリスの叔父と同じ親友だ」
なんと男の正体は、バーダックの親友だったのだ。
クロッザはフリーザ軍になる前は、コルド軍として働いていたが、途中でバーダックとクリスの叔父・ニッセと出会い仲良くなったのだ。
しかし、コルド軍がフリーザ軍になる頃にニッセが処刑されてしまい、フリーザ軍に嫌気が差して逃走した所を捕らえられ、牢獄暮らしを強いられてしまったのだ。
「ずいぶん苦労したじゃねぇか、クロッザよ。よかったら、オレ達と地球を守る仕事して暮らさねぇか?歓迎するぜ」
「あはは!それ、クリス君に同じ事を言われたよ」
クロッザは大笑いした。
その時、辺りが大きく揺れたかと思うと、大きな火柱が立った。
地球が壊れる合図だった。
「うわぁ!!もうダメだ!!」
クロッザが叫んだ瞬間、一瞬で火柱が収まり、壊れかけた地形が元に戻った。
「…あれ?オレ達、生きてるぞ?」
ターレスが言った。
「地球は、助かったのか?」
未来のトランクスが言った。
すると、誰かが宇宙船に入って来た。
「どうやら皆さん、無事だったようですね」
なんとウイスとビルスだった。
「ビルス様!?」
バーダックはびっくりした。
「な、なんだと!?なぜ破壊神めがこんな所に!!」
コルドは震えた。
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