ーその頃、バーダック達は緊急会議を開き、フリーザ対策に加え、クリス救出の作戦を考えていた。
ところが、肝心のラディッツは、なぜか会議を欠席してしまっていた。
「何やってんだ、あの野郎！大事なダチが捕まってるって言うのに！」
ターレスは怒った。
「怒ったって仕方ねぇさ。今は作戦を考えておかねぇと何もならんぞ」
バーダックが言った。
「そうだな、ラディッツは何を考えているかわからんが、今は…」
ナッパが言った時だった。
「司令官！ラディッツさんの姿が、どこにもいません！」
「オレ達が呼ぼうとしたら、部屋からいなくなったんだ！」
ジングルとベルがあわてて飛び込んだ。
「何！？ラディッツが？！」
「…まさか、あいつ！」
バーダック達が大慌てでラディッツの部屋に駆け込んだ。
そして中を覗くと、確かにラディッツの姿は消えていた。
「まさか、フリーザに捕まっちまったんじゃ…！」
スーノはぶるぶる震えながら言った。
「いや、それだったらオレ達もやられてたさ。もしかしたら、ひとりでクリスを…」
ナッパが言った。
「伯父上は、ピッコロさんの攻撃の古傷を持ってるんだ。だからこれ以上無理をさせてはいけない！」
未来の悟飯が言った。
「チッ、勝手に行動しやがって！こうなったらもう緊急会議はやめだ！緊急出動に切り替えるぞ！さあ、行くぞ！！」
バーダックが言うと、みんなは一斉に飛び出した。