Dear Saiyans 32話・蘇った恐怖

そこへ、ラディッツがバーダック達を連れて駆けつけて来た。
「フリーザぁ!!クリスを放せ!」
「てめえ!オレの大事な家族に何しやがる!!」
ラディッツとバーダックは怒鳴った。
だがフリーザは、クリスの首に指先を向けてこう言った。
「少しでも動いたら、こいつの命はありませんよ」
「く、くそ…。汚ねぇ真似を…」
ナッパが言うと、フリーザ軍兵が笑いながら言った。
「てめぇらサイヤ人だって、散々卑怯なことをしただろ?」
「フリーザ様のこと言えねぇだろ!」
バーダック達はフリーザ達を睨んだ。
「ちくしょう…!クリスを放せ!さもないとこの超サイヤ人が相手だ!」
ラディッツ達は一斉に超サイヤ人に変身した。
「どうだ、怖いだろ?お前は超サイヤ人を恐れているからな…」
しかし、修行したことでパワーアップしたこと、地獄から超サイヤ人の姿を見たことにより、フリーザはすっかり超サイヤ人に慣れてしまっていた。
「おや、あなた達も超サイヤ人になれたのですね。いいでしょう、ウォーミングアップといきますか」
フリーザはものすごい勢いで、ラディッツ達に飛びかかった。
そしてあっさりと蹴散らしてしまった。
「ふ、今の私なら、超サイヤ人も大したことはありませんね…」
フリーザは自慢気に言うと、フリーザ軍兵は拍手をした。
「くそ…。こんなにパワーアップしやがったとは…」
バーダックはフリーザを睨み上げた。
そしてフリーザはバーダック達にこう言った。
「クリスを処刑し、孫悟空とベジータに復讐し果たしたら、地球もろともあなた達を片付けて差し上げますよ。特にラディッツ、あの世で仲良しのお友達と再会するのを、楽しみに待っていなさい!」
フリーザは高笑いをしながら、クリスを連れ去ってしまった。
「ラディーーーーー!!みんなぁーーーー!!」
クリスは大きく泣きながら叫んだ。
「クリス…!!ぐふっ…!」
ラディッツもフラフラになりながら叫び、そのまま気を失ってしまった。




続く
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