Dear Saiyans 32話・蘇った恐怖
そこにいたのは、バーダックとジャコだった。
「こんにちは、君がクリス君だね。バーダックから話は聞いたぞ」
「え、師匠…から?」
クリスはビクビクした。
「大丈夫だ。怖がることはないぞ」
バーダックはクリスを落ち着かせた。
そしてジャコも笑って言った。
「別に君を逮捕しようとなんてしないぞ。ただ、ちょっとだけ話をして欲しいだけだ」
「え…?」
クリスは緊張して声が出なかった。
バーダックはラディッツを呼ぶと、みんなでリビングに集まった。
ラディッツは、初めて見る銀河パトロールを見て覚悟していた。
元はフリーザ軍で、いくつもの星を制圧した罪を犯しているのだ。
しかし、ジャコはラディッツを見てクリスに言った。
「確かにこいつらは、星を荒らし、命を手にかけた罪を犯した。だが、ちゃんと心を入れ替え、ドラゴンボールでみんなを生き返らせた上に、今は地球のために一生懸命頑張っているという話しを聞いたぞ」
「…ええ」
クリスは固まっていた。
ジャコは続けた。
「実は、私もフリーザ軍からサイヤ人を保護しようとしたんだ。それまでは、サイヤ人は危険で絶滅させるべきだと思っていたんだが、後にフリーザに騙されていたことを知って、保護して再教育しようとしたんだ」
なんとジャコもまた、ラディッツをはじめ、サイヤ人を保護しようとしていたのだった。
とはいえ、当時のベジータやナッパ、ラディッツは凶暴だった為、保護するのは難しかった。
そんなベジータ達を止めたのは、フリーザの弟であるクリスだった。
極悪な宇宙の帝王である兄を持っていながら、クリスだけはサイヤ人を愛し、みんなが仲良く暮らしていける平和な世界を望んでいた。
「君がラディッツ達を、サイヤ人を愛してるという優しい気持ちはわかった。それに、ラディッツ達は今は一生懸命罪滅ぼしをしているしな。だからこれに免じて、ラディッツ達の活躍を見届けることにする」
「…オレを、捕まえないのか?」
ラディッツは重い口を開くと、ジャコは微笑んだ。
「あぁ、もちろんだとも。ただし、また星を荒らしたりしたら、もう次はないぞ」
「よかったね、ラディー」
クリスは安心して、ラディッツに抱きついた。
「あはは、あんた達こんなに仲良しなんだな」
ジャコは笑いながら言った。
「あぁ、いっつもああやってべたべたくっつくんだ。」
バーダックはやれやれと呆れつつも、ほくそ笑んで言った。
「こんにちは、君がクリス君だね。バーダックから話は聞いたぞ」
「え、師匠…から?」
クリスはビクビクした。
「大丈夫だ。怖がることはないぞ」
バーダックはクリスを落ち着かせた。
そしてジャコも笑って言った。
「別に君を逮捕しようとなんてしないぞ。ただ、ちょっとだけ話をして欲しいだけだ」
「え…?」
クリスは緊張して声が出なかった。
バーダックはラディッツを呼ぶと、みんなでリビングに集まった。
ラディッツは、初めて見る銀河パトロールを見て覚悟していた。
元はフリーザ軍で、いくつもの星を制圧した罪を犯しているのだ。
しかし、ジャコはラディッツを見てクリスに言った。
「確かにこいつらは、星を荒らし、命を手にかけた罪を犯した。だが、ちゃんと心を入れ替え、ドラゴンボールでみんなを生き返らせた上に、今は地球のために一生懸命頑張っているという話しを聞いたぞ」
「…ええ」
クリスは固まっていた。
ジャコは続けた。
「実は、私もフリーザ軍からサイヤ人を保護しようとしたんだ。それまでは、サイヤ人は危険で絶滅させるべきだと思っていたんだが、後にフリーザに騙されていたことを知って、保護して再教育しようとしたんだ」
なんとジャコもまた、ラディッツをはじめ、サイヤ人を保護しようとしていたのだった。
とはいえ、当時のベジータやナッパ、ラディッツは凶暴だった為、保護するのは難しかった。
そんなベジータ達を止めたのは、フリーザの弟であるクリスだった。
極悪な宇宙の帝王である兄を持っていながら、クリスだけはサイヤ人を愛し、みんなが仲良く暮らしていける平和な世界を望んでいた。
「君がラディッツ達を、サイヤ人を愛してるという優しい気持ちはわかった。それに、ラディッツ達は今は一生懸命罪滅ぼしをしているしな。だからこれに免じて、ラディッツ達の活躍を見届けることにする」
「…オレを、捕まえないのか?」
ラディッツは重い口を開くと、ジャコは微笑んだ。
「あぁ、もちろんだとも。ただし、また星を荒らしたりしたら、もう次はないぞ」
「よかったね、ラディー」
クリスは安心して、ラディッツに抱きついた。
「あはは、あんた達こんなに仲良しなんだな」
ジャコは笑いながら言った。
「あぁ、いっつもああやってべたべたくっつくんだ。」
バーダックはやれやれと呆れつつも、ほくそ笑んで言った。