数分後、バーダックはあっという間にカプセルコーポレーションに到着した。
カプセルコーポレーションの周りには、パトカーが何台か止まっており、想像以上に慌ただしい雰囲気になっていた。
バーダックは警察官やブルマ達から話を聞いた。

聞くところによると、ドラゴンボールを保管していた倉庫は、本来は厳重なセキュリティに守られていたのだが、何らかの原因で停電が発生したことでセキュリティが停止し、警備が手薄になった隙に倉庫がめちゃくちゃに荒らされていたことがわかった。
このことから、何者かが何かしらの電波攻撃を仕掛け、ドラゴンボールを盗んだと考えた。
しかし、ドラゴンボールのことを知っている者は、ブルマ達をはじめ世界でほんの一握りしかいない。
ましてや、地球の技術ではこんなに強力な電波攻撃を仕掛けるのは難しい。
やはり考えられるのは、地球のドラゴンボールを知っている異星人によるものなのかもしれない。
「ブルマ、防犯カメラは動いていたか？」
バーダックはブルマに言った。
「え、ええ。防犯カメラはなんとか動いていたわ」
カプセルコーポレーションには、停電になった場合に非常用の発電機が作動する仕組みになっている為、防犯カメラ等の小さなものはなんとか動かすことはできていた。
「そうか、それはよかった。すまないが見せてくれ」
バーダックは早速、防犯カメラの映像を確認した。