Dear Saiyans 31話・隠された魂
「やぁ、ここがクリス達の家なんだね」
なんとビルスだった。
「ええ!?ビルス様?!」
クリスはびっくりして眠気が一気に覚めてしまった。
「君達の住んでる家を見てみたいと思ったんでね。ちょっとだけお邪魔するよ」
「…そうだったんだ。ど、どうぞ」
クリスは戸惑いながらも、ビルスを家の中に招き入れた。
クリスはビルスに、お菓子とジュースを用意した。
ビルスは美味しそうにお菓子を食べ、ジュースを飲むと、クリスに言った。
「ウィスから君の話を聞かせてもらったよ。ベジータの奴を止めようとしたこととか、孫悟空の兄を助けたこともね」
「…うん…」
「そのラディッツとかという孫悟空の兄なんだけど、確かにピッコロにやられて一度は死んだ。でも、ドラゴンボールを使ってもいないのに生き返ったなんて聞いた時は驚いたよ。君はやはりニッセとローラの魂を体に宿しているんだね」
「…え?叔父さんとローラさんの魂を?」
クリスは驚いた。
ビルスは言った。
「これは決してありえないことだけど、稀に息絶えた者を生き返らせる者がいるという話を聞いたことがあるんだ。ただ、その力は本当に稀に起こることで、誰でも、何度も使えるものじゃないんだ、当然だけど」
「…ぼくも正直びっくりしたんだ。ドラゴンボールも使っていないのに、ラディーが息を吹き返したから…」
クリスは地球でラディッツを助けた当時のことを思い出した。
ビルスはクリスに言った。
「おそらくラディッツを、大切な友を助けたいという君の純真で強い気持ちが、ニッセとローラの魂を呼び起こしたのかもしれないよ。フリーザやクウラ達、いや、世界中どこを探してもないような、君の純真な気持ちがね」
その言葉を聞いたクリスは、少し照れくさかった。
お菓子とジュースを完食したビルスは、自分の星に帰ることにした。
「さて、ぼくはそろそろ帰るよ。ゴッドとも戦えたし、美味しいご馳走を食べられて本当に楽しかった。地球を破壊しないで正解だったよ」
ビルスは背伸びをしながら言った。
「ぼくも超サイヤ人ゴッドを見られて感動しちゃった。だけど、ビルス様が帰っちゃうって、なんだか淋しいよ…」
クリスが言うと、ビルスはクスクス笑って言った。
「心配しなくていいよ。ぼくも地球のことを気に入ったし、時々また来ようかなと思ってるんだ」
それを聞いて、クリスは安心した。
出発の時、ビルスはクリスに言った。
「クリス、ラディッツはもちろん、自分の師匠や友達を大事にするんだよ」
「うん、わかったよ。また遊びに来てね」
クリスは少し涙目になって言った。
そしてビルスはウィスと共に、自分の星へ帰って行った。
そして、ビルスが去ってから数十分後にバーダック達が帰って来た。
「クリス、今戻ったぞ。ふぅ、楽しかったな…」
「おかえりなさい、みんな!」
続く
なんとビルスだった。
「ええ!?ビルス様?!」
クリスはびっくりして眠気が一気に覚めてしまった。
「君達の住んでる家を見てみたいと思ったんでね。ちょっとだけお邪魔するよ」
「…そうだったんだ。ど、どうぞ」
クリスは戸惑いながらも、ビルスを家の中に招き入れた。
クリスはビルスに、お菓子とジュースを用意した。
ビルスは美味しそうにお菓子を食べ、ジュースを飲むと、クリスに言った。
「ウィスから君の話を聞かせてもらったよ。ベジータの奴を止めようとしたこととか、孫悟空の兄を助けたこともね」
「…うん…」
「そのラディッツとかという孫悟空の兄なんだけど、確かにピッコロにやられて一度は死んだ。でも、ドラゴンボールを使ってもいないのに生き返ったなんて聞いた時は驚いたよ。君はやはりニッセとローラの魂を体に宿しているんだね」
「…え?叔父さんとローラさんの魂を?」
クリスは驚いた。
ビルスは言った。
「これは決してありえないことだけど、稀に息絶えた者を生き返らせる者がいるという話を聞いたことがあるんだ。ただ、その力は本当に稀に起こることで、誰でも、何度も使えるものじゃないんだ、当然だけど」
「…ぼくも正直びっくりしたんだ。ドラゴンボールも使っていないのに、ラディーが息を吹き返したから…」
クリスは地球でラディッツを助けた当時のことを思い出した。
ビルスはクリスに言った。
「おそらくラディッツを、大切な友を助けたいという君の純真で強い気持ちが、ニッセとローラの魂を呼び起こしたのかもしれないよ。フリーザやクウラ達、いや、世界中どこを探してもないような、君の純真な気持ちがね」
その言葉を聞いたクリスは、少し照れくさかった。
お菓子とジュースを完食したビルスは、自分の星に帰ることにした。
「さて、ぼくはそろそろ帰るよ。ゴッドとも戦えたし、美味しいご馳走を食べられて本当に楽しかった。地球を破壊しないで正解だったよ」
ビルスは背伸びをしながら言った。
「ぼくも超サイヤ人ゴッドを見られて感動しちゃった。だけど、ビルス様が帰っちゃうって、なんだか淋しいよ…」
クリスが言うと、ビルスはクスクス笑って言った。
「心配しなくていいよ。ぼくも地球のことを気に入ったし、時々また来ようかなと思ってるんだ」
それを聞いて、クリスは安心した。
出発の時、ビルスはクリスに言った。
「クリス、ラディッツはもちろん、自分の師匠や友達を大事にするんだよ」
「うん、わかったよ。また遊びに来てね」
クリスは少し涙目になって言った。
そしてビルスはウィスと共に、自分の星へ帰って行った。
そして、ビルスが去ってから数十分後にバーダック達が帰って来た。
「クリス、今戻ったぞ。ふぅ、楽しかったな…」
「おかえりなさい、みんな!」
続く
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