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Dear Saiyans 30話・破壊神の影

そして、悟空が地球に帰って来た。
彼は界王星に遊びに来てた時にビルスと出会い、手合わせをしたものの、ビルスに敵わず倒れてしまった為、しばらく界王星で静養をとっていたのだ。
バーダック達は悟空にこれまでのことを話した。
「分かった!早速神龍を呼ぶか」
悟空はブルマからドラゴンボールを借りると、早速神龍を呼び出した。
さすがの神龍も、初めて見るビルスにおっかなびっくりだったが、気を取り直して超サイヤ人ゴッドの伝説について、みんなに話して聞かせた。


超サイヤ人ゴッドは、戦闘力が条件ではなく、正しい心を持つ5人のサイヤ人が、もう一人のサイヤ人にパワーを送ることで変身すると言われているという。
みんなは、悟空が超サイヤ人ゴッドになれる可能性はあると分かっていたが、悟空はベジータに目を向けていた。
「…もしかしたら、ベジータもなれるかもしんねぇな」
「なに!?オレがか?」
昔は悪かったベジータだったが、今では家族を想う優しい心を持っている。その為、悟空はベジータも超サイヤ人ゴッドになれると分かっていた。
「…なれるったって、誰から…」
ベジータが戸惑っていると、悟空は今度はラディッツ達の方を見つめた。
「ん?オレ達が!?」
ラディッツ達はびっくりした。
悟空は言った。
「おめぇ達はいつもみんなを助けてくれた。だから大丈夫だと思うぞ」
「…元宇宙の地上げ屋が揃いも揃って、手を繋ぐなんてな…」
ベジータが照れくさそうにボソッと言うと、ビルス達は大笑いした。
こうしてベジータのもとに、バーダック、ラディッツ、ナッパ、ターレス、ギネが集まり、悟空のもとには、悟飯と未来の悟飯、トランクスと未来のトランクス、そして悟天が集まった。
ところが、悟空に問題があった。悟飯が二人では条件が合わなかったのだ。
未来の悟飯は違う世界から来たとはいえ、同じ悟飯であることに変わりはなかった。
それは未来のトランクスも同じだった。
「やっぱり、同一人物扱いされちゃうのか…」
未来の悟飯と未来のトランクスは苦笑いした。
すると、バーダックがウイスに言った。
「ベジータが変身したら、ベジータが手を繋ぐってのは大丈夫か?」
「ええ、それは大丈夫だと思いますよ」
しかし、まだあと一人足りなかった。
すると、悟飯の妻となったビーデルが立ち上がると、びっくりするようなことを言った。
なんと、悟飯とビーデルとの間に子供を授かっていたのだ。
まだお腹の中にいるとはいえ、サイヤ人の血を受け継いでいるにちがいない。
一か八かビーデルも手を繋いだ。すると。
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