Dear Saiyans 30話・破壊神の影

クリスが駆けつけた時には、バーダック達はすでに食事を終えていた。
「お、クリス。どこに行ってた…って、どうしたんだ?そんなに息を荒くして」
バーダックはクリスの慌てた様子を見て心配した。
「…師匠、実は…」
クリスはバーダック達にビルスのことを話した。
それを聞いてバーダック達はびっくりした。
「なんだって!?破壊神がここにいるって!?」
「しかも、超サイヤ人ゴッドを探してるって、どうやって見つけろっていうんだよ…」
みんなが焦っているのは、超サイヤ人ゴッドのことだけではなかった。

実は過去に、ビルスはベジータ王と揉めたことがあり、フリーザをけしかけて惑星ベジータを破壊させようとしたという噂があったのだ。
フリーザが惑星ベジータを破壊したのは分かっていたが、それを指示したのはビルスだったという衝撃的な事実は初耳だった。
「…ってことは、ラディッツさん達がここにいるってバレたら…」
「まずいぞ!早く逃げなきゃ!」
ベルとジングルが言った瞬間。
「そんなことは、もうとっくに知っていましたよ」
振り返ると、そこにはビルスと付き人のウイスが立っていた。
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