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Dear Saiyans 28話・魔人ブウの脅威

しばらくすると、小さな建物が見えてきた。
その建物は、見たことのない変わった形をしていた。
ジングルは建物の近くに降り立つと、ラディッツ達を体から解放した。
「…なんだ?これは?」
ラディッツは建物を不思議そうに見た。
「…よく見たら粘土を固めて作ったみたいだな」
ブロリーは建物を触りながら言った。
「…でも一体、どこからこんなたくさんの粘土を…」
サクロスが言うと、ジングルは建物に触れて目を閉じた。
ジングルは建物からの微かな気配を感じたのだ。
「…何をしてるんだ?」
ラディッツはきょとんとして言った。
すると、ジングルの顔が真っ青になり転げ落ちそうになった。
「この建物、人や動物を粘土にして作ったんだ…!」
「な、なんだって!?」
みんなはびっくりした。
「だとしたら…、ジングル!元に戻せないのかい?」
サクロスが言った。
「ダメなんだ…。魔人ブウの力が強力すぎて、ぼくの力じゃ元に戻せないんだ」
ジングルは悔しい表情で言った。
「チッ、仕方ない…。とりあえず他の連中を探しに行くぞ」
ラディッツはイライラしながら言った。

しかし、いくら探しても、人も動物もいなかった。
魔人ブウの攻撃によって、ほとんどやられてしまったのだ。
仕方なくラディッツ達は、西の都に向かうことにした。
地球で一番技術力が高く、大きな街である西の都なら、大勢の人々が避難してるだろうと考えたのだ。
ラディッツ達はジングルに隠れると、西の都に向けて出発した。
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