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Dear Saiyans 28話・魔人ブウの脅威

数十分が経ち、ようやくアバランの家が見えた。
アバランもまた、ブルマからカプセルコーポレーション製の家をプレゼントされた為、その家もカプセルとして持ち運びが可能だった。
クリスは家を見つけるや否や、急いでインターホンを鳴らした。
出てきたのはアバランの母親だった。
「あら?クリスちゃんじゃない!」
「あの、アバランはいますか?緊急事態なんです!」
クリスは息を切らしながら言った。
アバランの母はすぐにクリスを中に入れた。
そこには、テレビを睨むアバランがいた。彼も魔人ブウのことで焦っていた。
アバランはクリスを見ると、安堵の表情を浮かべた。
「クリス!生きていたのか!」
「あら!クリス君!無事だったのね!」
アバランとリア、そしてアバランの父親も子供達も喜んだ。
クリスはみんなが集まったタイミングを見計らいこう言った。
「アバラン、みんな!早く地球を脱出しよう!」
みんなが驚く中、アバランだけは分かっていた。
「そう言うだろうと思ってたぜ。オレ達も脱出するか!」
アバランは家族にすぐに家を出るように言うと、家をカプセルにして持ち運んだ。
そしてクリスに案内され、バーダック達の宇宙船を目指した。



そしてようやく宇宙船にたどり着いた。
「クリス!いきなり飛び出したら危ないだろ!」
バーダックはクリスをピシャリと叱った。
「ごめんなさい…。でもアバラン達を放っておけなくて…」
クリスはしょぼんとした。
「…まぁいい、魔人ブウとバビディの野郎に見つからなかっただけまだマシだな。よし!行くぞ!!」
バーダックは仲間の宇宙船に無線で発射準備完了を合図を送った。
そして大勢の宇宙船は、空高く舞い上がり、あっという間に宇宙に飛び出した。
「……さようなら、我らの故郷・地球よ…」
今やバーダック達のメンバーとなったノーマンは、愛する家族と肩を並べながら、小さくなっていく地球を眺めていた。
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